
いまでも神社やお寺でやってる「厄払い」や「節分の豆まき」。あれって実は陰陽道にルーツがあるんです。現代では民間の風習として受け入れられてるけど、もともとは国家の公式行事だったっていうから驚きですよね。
陰陽道は陰陽五行や天文学の知識をベースに、占術・呪術・方位術を組み合わせた日本独自の実用的儀礼体系。それがいつしか天皇家や貴族の儀式に取り入れられ、いまの季節行事や風習にも深く結びついています。
このページでは、陰陽道に由来する代表的な儀式や風習をピックアップして、身近な文化とのつながりを紹介していきます。
「鬼は外、福は内」でおなじみの節分。これももともとは陰陽道の「儺(な)祭」と呼ばれる厄払いの行事から来ています。
この「恵方」も陰陽道における方位術の考え方から来てるんですよ。
吉田神社の追儺(節分儺儀式)
陰陽道に取り入れられた儺の儀式で、陰陽師に導かれる方相氏やシン子が鬼を祓い、鬼への供物と祭文を通じて邪気を払い清める場面を捉えた歴史的風景
出典:Author:中島荘陽 / Wikimedia Commons Public domainより
陰陽寮では国家の安泰や天皇の正統性を祈るための大規模な儀式がたくさん行われていました。
夜通し行われる荘厳な祭儀だったそうで、まさに「儀式のプロフェッショナル」ですね。
陰陽師は儀式に入る前、「物忌(ものいみ)」という厳しいルールを守る必要がありました。
どういうルールかというと…
とまあ、今でいう「デトックス」に近いものかもしれませんね。
東北の鬼門、南西の裏鬼門など、家相や引っ越しのときによく聞く方位の話も、ぜんぶ陰陽道に由来してるんです。
現代では「風水」と呼ばれがちですが、もともと日本で定着させたのは陰陽道なんですよ。
風水で使われる羅盤(ルオパン)
風水における方位判定のための道具で、気の流れを読み解くために使用される複雑なコンパス
出典:Author:Pcae18 / Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0より
今でも神社で耳にする「大祓詞(おおはらえのことば)」。これも陰陽道の祭祀に取り込まれた重要な祝詞です。
こういった儀式は、陰陽道が「社会の健康と安定」を担っていた証拠でもありますね。
五行要約