
9(きゅう)って、普段は「ラストの数字」として数えられることが多いですが、陰陽道(おんみょうどう)ではまったく違う意味を持っているんです。
なんと「陽数の極み」として、最も強い陽気=エネルギーが満ちた神聖な数とされていたんですよ。このページでは、そんな「9」という数字が陰陽道でどんなふうに扱われていたのか、その深い意味をわかりやすく紹介していきます!
陰陽道では、奇数(1・3・5・7・9)が陽の性質を持つとされ、そのなかでも「9」は最大の陽数として特別視されてきました。
つまり、「陽の気が極まった数」が9なんです。
この「極まった陽」には、
といったパワーが込められていて、特に重要な節句や儀礼の日取りに使われることが多かったんですよ。
日本の伝統行事「重陽(ちょうよう)の節句」は、9月9日に行われる節句のひとつ。
これは「陽数の極み」である「9」が2つ重なる日で、もっとも陽気が強くなると考えられていました。だからこそ、無病息災・邪気祓いのために菊を使った儀式や薬酒を飲む風習が生まれたんです。
ちなみに中国でも、「9=久」の発音から「長く続く=長寿・永遠」の象徴とされ、お祝いごとにピッタリの数字とされています。
陰陽道に限らず、古代中国の数理思想や易経でも、「9」は宇宙の根源や神の数として扱われてきました。
たとえば、
など、「9」は空間や世界の構造そのものに深く関わっていたんですね。
この「9」は、完成でありながらも「新たな始まり」への通路でもある――そんなスピリチュアルな意味も持っています。
陰陽道と関わりの深い修験道では、「九字(くじ)護身法」という呪術が用いられていました。
これは、
「臨・兵・闘・者・皆・陳・列・在・前」
という9つの字を唱えながら手印や印を結ぶことで、邪を切り裂き、身を守るという術。
この「九字」は9の強い陽気を利用して結界を張るもので、まさに9が最大の陽のパワーを持っている証拠なんです!
今でも風水やスピリチュアルの世界では、「9」は完成・調和・回帰を表す特別な数とされています。
たとえば、
といったように、今でも人生の完成・理想の象徴として大切にされているんです。
五行要約