家の中で「収納」って地味に見えて、実は運気に直結する場所なんですよ。
見えないからと油断すると、氣が滞ってしまう大きな原因になることもあるんです。
陰陽道や陰陽五行説の考え方では、収納は“財を蓄える器”にあたります。
つまり、単なる物置きではなく、氣を留めるための“守りの空間”なんですね。
風水的には、「収納をどの方角に置くか」「中がどう整っているか」で家全体の運気が決まるとされているんです。
今回はその仕組みを、陰陽師たちの知恵を交えてわかりやすく解説します。
|
|
|
まず基本として押さえたいのは、収納は「北」「北西」「西」方向に置くと吉ということ。
これらの方角は「財を守る」氣が強く、落ち着いたエネルギーを持っています。
例えば、こんな配置が理想的です。
──これらの方角は「溜める」「守る」性質があるため、収納との相性が抜群なんです。
一方、東や東南は活発すぎる氣が流れるため、収納を作ると家全体が落ち着かなくなりがちです。
「発展」や「成長」を司る方位に“止まる氣”を置くと、流れがせき止められてしまうんですね。
収納をどこに置くかだけでなく、どう置くかも重要なポイントです。
収納キャビネットは、背後を壁につけて設置するのが理想です。これは「山の氣」に支えられる形となり、安定をもたらす配置になります。
特に「明財位（家の玄関の対角位置）」に収納を置く場合は、開放棚よりも扉付きタイプが◎。
財気を逃さず留めることができるとされています。
鏡面仕上げやガラス扉の収納は氣を乱しやすいので、落ち着いた木製やマットな素材を選ぶのがベターです。
どんなに良い位置に収納を置いても、中身が乱雑だと意味がありません。
整然とした内部こそが、良い氣を呼び込む鍵なんです。
不要な物をためこむと「穢気（えっき）」がたまり、金運を下げる原因になります。
定期的に見直して、使わない物は思い切って手放すことも開運の一歩です。
例えば、次のように意識すると良いでしょう。
──こんな具合に、整理整頓を習慣づけることで、収納自体が“運を貯める器”になります。
五行の観点から見ると、収納は「土の氣」に属します。
安定や蓄積を象徴する性質を持つからです。
この「土の氣」をより整えるためには、次のような五行の調整が効果的です。
──五行を整えると、収納の「土」の性質が活性化し、財を呼び込みやすくなります。
中国神話では、財を守る神として「財神（ツァイシェン）」が知られています。
彼が宿る場所は「倉」や「庫」とされ、つまり現代の“収納”にあたるのです。
この考えは、風水の収納術にも通じています。
倉が整っていれば国は安泰、乱れれば民が貧しくなる──そんな古い教えが残っています。
収納を整えることは、現代の家における“財神を迎える儀式”なのです。
つまり、整理整頓は単なる掃除ではなく、運を呼ぶための祈りのような行いなんですね。
五行要約
|
|
|
