蘆屋道満といえば、平安時代の陰陽師として安倍晴明のライバルとして知られる存在。ですが、「彼がいつ、どこで、どう亡くなったのか？」と問われると、これがなかなか難しいんです。

 

伝承や伝説ではいろいろ語られているものの、実際のところどうなのでしょうか？

 

このページでは蘆屋道満の死因や享年、命日にスポットを当てて、関連情報をまとめていきますね。

 

 

生没年は謎に包まれている

まず前提として、蘆屋道満の正確な生没年は、どの正史にも残っていません。『日本紀略』や『続日本紀』などにその名は登場せず、歴史上の実在性もグレーな人物なんです。

 

とはいえ、兵庫県・加古川市の正岸寺には「天徳2年（958年）生まれ」という伝承が残っていて、そこでは道満の位牌も祀られているんですよ。でも、これはあくまで地元の言い伝え。確たる記録があるわけじゃないんです。

 

死因や命日も記録なし

生年だけでなく、死因や享年、命日についても、はっきりとした記録は見つかっていません。

 

一部では

 

• 「安倍晴明との勝負に負けたのが原因で処刑された」
• 「術合戦の末に敗れて流刑になり、命を落とした」

 

などと語られることもあります。が、どれも後世の創作や演劇、物語による脚色であって、歴史的な裏付けはなし。

 

 

播磨への流刑伝説が主流

史実にこだわらなければ、道満の死にまつわる伝説で有名なのが、「播磨へ流されて亡くなった」というストーリー。

 

この説話では、安倍晴明との術比べで敗北した道満が、朝廷の命によって播磨国へ追放され、その地で静かに命を終えた――そんな顛末が語られます。

 

「歴史の人」ではなく「伝説の人」

このように、蘆屋道満については事実よりも物語性のほうが色濃く残っています。

 

それこそが彼の存在価値ともいえるかもしれませんね。史実としての裏付けは少ないけれど、安倍晴明のライバルとして語られることで、陰陽道という幻想世界を豊かにしているわけです。

 

歴史というより、むしろ「伝説の登場人物」として、私たちの中で生き続けている。そんな存在感の持ち主なんです。

 

結局、何歳で死んだの？

さて、気になる享年ですが――答えはズバリ、

 

不明です。

 

・・・こんなんばっかですみません。

 

一応、伝承通り「958年生まれ」と仮定するなら、安倍晴明の晩年に近い1000年頃まで生きたと考えて「40代〜50代」で亡くなった可能性もあるんですが…これはあくまで“もしも”の話。

 

歴史学的には「不詳」とするのがもっとも妥当な見解なんです。