

部屋の中でいつも視界に入る「掛け時計」。
実はこれ、陰陽道や陰陽五行説の考え方に照らしてみると、単なる時を告げる道具ではなく、「氣の流れを整える装置」なんです。
丸いか、四角いか、八角か──。
たったそれだけの違いが、運気の巡り方を左右するっていうから、ちょっと驚きですよね。
風水的には、「掛け時計の形」がその空間の調和や人間関係の運気に直結するとされているんです。
そんな掛け時計の形について、陰陽師たちが説いた「氣の流れ」と結びつけながら見ていきましょう。
|
|
|
まず基本中の基本は、丸形の掛け時計です。
これは氣が滞らず、やわらかく巡る形。風水的には「人間関係を丸くする」「縁を結ぶ」などの意味を持ち、リビングや玄関など、人が集まる空間に最適とされています。
一方で、四角形の時計は「安定」「秩序」「信頼」を象徴します。オフィスや書斎のように、集中力や仕事運を高めたい場所に置くと良い形なんです。
ただし、尖った角が多い形や不規則なデザインは、氣を乱す原因になるので避けたいところ。時計の枠や飾りが鋭い印象を与えるものは、せっかくの運気を逃してしまうこともあります。
つまり、形は「氣をどう動かすか」を決める最初の鍵なんです。
掛け時計の形ごとに、得意分野があるんです。
例えば次のように、場所や目的に合わせて選ぶと運気がスムーズに整いますよ。
──こんな具合に、形の特性を理解して使い分けると、空間全体の「氣の質」がグッと上がります。
丸形は「氣が円滑に巡る」形。リビングやダイニングのように、人が自然と集まる空間におすすめです。金属フレームや淡いゴールド系の色を選ぶと、金運や縁運のサポートにもなります。
四角形は「地に足をつける」氣を持ちます。勉強部屋やオフィススペースなど、集中力が求められる場所に置くと良いですね。安定感を生み、仕事運を底上げしてくれます。
八角形は八方位すべての氣を整える万能形。家全体の調和を意識したいときに最適です。特に玄関や家の中心付近に掛けると、良い氣が全方位に行き渡りやすくなります。
時計の形が決まったら、次は配置と素材のバランスです。
掛け時計は氣の流れを活性化するアイテムなので、空間のどこにでも掛けていいわけではありません。
たとえば、ドアの真上やベッドの真上などは避けるのが無難です。
そこに強い氣が流れ込み、落ち着きを欠く原因になることもあるからです。
また、素材もポイント。木製の時計なら温かみが増して「木の氣」を補い、金属製なら「金の氣」を強めて金運アップに繋がります。
形・素材・方角のバランスを取ることで、時計が空間全体の氣を調和させる存在になるんです。
五行の視点で見ると、掛け時計は「時を刻む=氣を動かす」象徴です。
その形によって、五行それぞれの氣を補ったり調和させたりできるんですよ。
例えば次のように、形と五行の関係を意識すると運気アップが期待できます。
──こうして五行の氣を取り入れながら選ぶと、「時間を刻む=運気を循環させる」力がより強まります。
中国神話では、時間そのものが宇宙のリズムとされ、天地の氣の循環を象徴する存在でした。
太陽の動きや月の満ち欠けを見て暦を作り、宇宙の秩序を地上に写し取る──それが古代の風水や陰陽思想の原点です。
八角形の形は、古代の「八卦図」を思わせるもので、宇宙のバランスを地上に投影する形なんですね。
だからこそ、掛け時計が八角形だと「時の流れを宇宙の調和に合わせる」意味を持つとも言われています。
掛け時計は、現代の私たちにとって“時を告げる羅針盤”であり、“氣を動かす小宇宙”なのです。
五行要約
|
|
|

