

家の中を歩くたび、必ず手に触れるのがドアですよね。
そのたびに氣も一緒に動くから、実は室内ドアは見た目以上に空間のスイッチなんです。
陰陽道や陰陽五行説の視点では、風水的には「室内ドアの色」を方角と用途に合わせて整えると、安心感と巡りがいっきに良くなると考えます。
古くは陰陽師も、出入り口の色と清潔さを整えて家庭の安寧を守ってきました。
今日は、毎日開け閉めするそのドアを、やさしく心地よく整える色選びをお伝えします。
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ドアは部屋と部屋をつなぐ氣の関所です。ここが乱れると、落ち着きや集中が散ってしまいます。
まず押さえたいのは「ベースは穏やか」という原則。白・アイボリー・淡いベージュのような軽い色は、どの方角にも合いやすく清浄の氣を保ちます。
反対に、真っ赤や真っ黒など強すぎる原色を面積大で使うと、緊張感が増して子どもや来客が落ち着きにくくなることがあります。
方角と用途が決まっているなら、そこに少量のアクセントで個性を足すのがコツ。取っ手の仕上げや小口の見え方だけでも印象は変わります。
室内ドアは「家中の氣を整えるリモコンのボタン」みたいな存在だから、触れるたびに気持ちが軽くなる色を選ぶのが近道です。
結論から言うと、方角の氣に寄り添う穏やかな色が基本で、強い色は差し色として少量に抑えるのが安全です。例えば次のように使い分けると失敗しにくいですよ。
北は水の氣で冷えやすい方位。室内ドアは白・クリーム・淡ピンクなどやわらかな色で寒さの印象を中和します。取っ手は艶消しの金属にすると清潔感が出て、暗さを引きずりません。
朝日の入る東は木の氣が育つ場所。ドアは明るい木目・淡いグリーン・ペールブルーが相性良し。扉全面を濃色にせず、框や縁だけに色味をのせて爽やかにすると、成長と発展の流れが保てます。
西と北西は金の氣、南は火の氣が強め。西寄りは白・ベージュ・淡イエローで明るく、南は白や生成りで眩しさを優しく受け止めます。アクセントに真鍮色の金物を少量効かせると、上品に整います。
色は色相だけでなく素材感・明度・艶でも表情が変わります。実用面も含めて、次の順で整えるのがコツです。
家全体の壁や床のトーンに合わせて白~淡ベージュを基準に。濃色の床なら少し明るめの扉で重さを逃がし、淡い床なら木目の温かみをのせて安心感を出します。
色を足すなら、面積は小さく位置は目線より下が安定します。戸当たりや縁、取っ手根元のプレートなど、視線が点で留まる場所に方角相性の色をひとさじ。
扉と枠は同系トーンでまとめると気場が滑らかです。強い対比は避け、金物はマット仕上げで照り返しを抑えると、通行時の落ち着きが増します。
ここで改めて「五行」の視点をあてると、室内ドアは場の入口を司るため土で支え、木で伸ばし、金で引き締める組み合わせが扱いやすいです。次のような「五行」配色を参考にしてください。
──ベースは土と金で整え、必要に応じて木・火・水を小さく足す。この配分が、毎日触れる扉にふさわしい安定感と軽やかさを生みます。
中国神話では門は天地の境であり、色は神々の秩序を示す印でした。東の青龍は成長、南の朱雀は名声、西の白虎は潔白、北の玄武は守護を象徴します。
室内ドアの色を選ぶとき、青龍の気を借りて淡い緑で伸びやかさを、白虎の清らかさで白と生成りを、玄武の静けさでやさしい青を少しだけ——こうして四象の物語を住まいに写すのです。
門は物語の扉、色はその序章。日々くぐるたび、家族の気持ちが整い、次の一歩が軽くなるようにデザインしていきましょう。
五行要約
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