
陰陽道といえば占いや式神を思い浮かべる人も多いと思いますが、じつは「除霊(じょれい)」の分野でも非常に高度でシステマチックな術式があるんです。
単に「霊を追い払う」だけじゃなくて、空間を守り、再発を防ぐための一連の呪術儀式。このページではそんな陰陽道における除霊の意味と、具体的なやり方についてわかりやすくかみ砕いて解説していきます。
まず最初におさえておきたいのが、陰陽道の除霊は「追い払って終わり」じゃないってこと。たとえば体に憑いた霊を払っても、空間に悪気が残っていたら、また戻ってきちゃうんです。
だから陰陽師たちは、除霊にあたって結界を張ったり、霊符を使ったりして、「もう戻って来られないように封じる」ところまでしっかりやるんですね。
それに、霊の種類によっては「追い払う」だけじゃ足りないことも…。そういう時は、霊の性質や背景を見極めて調伏(ちょうぶく)や説得が必要になってきます。
いきなり除霊を始めるわけじゃありません。まずは霊視や星読みなどを使って、相手にどんな霊が憑いてるか、なぜそうなったのかを読み解くところからスタートします。
ここで大事なのが「正しい原因の把握」。実は霊じゃなくて、人間関係や土地の因縁だった…なんてケースもあるので、見極めが命です。
その人物こそが陰陽師!
次におこなうのが結界づくり。これにはいくつかのやり方があって、定番はこんな感じ:
さらに結界符と呼ばれる護符を場に貼ることで、「ここから先は霊は通させない!」というバリアを完成させます。
本番はここから。除霊の中心となるのは、いくつかの手段を組み合わせた調伏術です。
必要に応じて、霊そのものを「説得して成仏を促す」パターンもありますし、強い恨み霊には「封印して出られなくする」という技も登場します。
調伏や封印が終わったら、まだやることが残ってます。それが収勢(しゅうせい)。これは、儀式で高めたエネルギーを整えて、結界を閉じるためのステップです。
ここでは再び九字を切ったり、指弾(しだん)といって指を弾く動作をしたりすることが多いですね。
また、現代ではよりライトな方法として、
などのセルフ除霊法も知られています。とはいえ、陰陽道の正式な除霊はプロによる手順と判断が基本。個人では難しい場面も多いです。
五行要約