
陰陽師(おんみょうじ)といえば欠かせない存在、それが式神(しきがみ)です。呪術を発動する手足のような存在でありながら、謎に満ちた存在でもありますよね。
でも「式神って結局なに?」「本当にいたの?」って聞かれると、なかなか説明しにくい…。
このページでは、陰陽師が使役した式神とは何なのか?どんな種類がいて、何をするのか?さらにはその実在性についてもわかりやすくかみ砕いて解説していきます!
式神(しきがみ)とは、陰陽師が自らの霊力で呼び出して使役する精霊・霊的存在のこと。神道の神々とは違い、陰陽師に従う存在なんです。
名前の由来は諸説ありますが、「識神(しきがみ)」や「式(しょく)」という術式に由来するともいわれています。
式神は神ではなく、術の力で顕現した存在という点がポイント。だからこそ、召喚・使役するには高度な術の知識と力が必要だったんです。
式神って一種類じゃなくて、陰陽師の意図や術式によっていろんなタイプが存在しました。
こうした式神は、単なる“お手伝い”ではなく、呪術・防御・偵察・攻撃まで担う万能存在だったんですね。
式神は、さまざまな呪術儀式や陰陽師の任務で具体的な「働き手」として活躍しました。
使い方次第で「守り神」にも「呪詛兵器」にもなるのが式神のこわいところ…。
式神といえばやっぱり安倍晴明!
彼が十二神将(または十二天将)を使役したという話はあまりにも有名ですよね。十二天将は、各方位や災厄を司る強力な神霊。晴明はこれを操って朝廷の護り役を果たしたのです。
例えば『大鏡』『今昔物語』などの古典に、清明が式神を使って戸を開けたりカエルを倒したりした話が残っています。
十二神将はただの式神じゃなく、「信仰の象徴」でもあったんです。つまり、晴明=式神使い=最強、という構図がここで出来上がっていたんですね。
「本当に式神っていたの?」って思いますよね。実のところ、式神の存在を証明する記録や物証はありません。
でも、当時の人々にとっては、
といった具合で、式神は超常現象の説明装置でした。
密教の護法童子とも似た構造で、「見えない守護者」「霊的な助力者」として、信仰と社会の中に根づいていたんですね。
五行要約