十二天将「白虎」の能力と司る方角

十二天将「白虎」の能力と司る方角

「白虎」は、勇猛かつ軍的な力を象徴する神格であり、陰陽道においては敵の討滅や障害の除去を担う役割を持つ。西方および秋の象徴とされ、金の気を帯びた方位でその影響が強まるとされた。ゆえに、白虎を意識することで凶状の解除や攻撃的な術式の転用が可能であるといえる。

戦と祓いを司る鋭き神獣──金の気をまとう「十二天将・白虎(びゃっこ)」をわかりやすく解説!


白虎(びゃっこ)──その名前を聞くだけで、なんだかピリッとした空気になりますよね。十二天将の中でも、「戦」「死」「祓い」を司る、ちょっと異色で強烈な存在。それが白虎です。


四神の一として西を守護する神獣でもある白虎は、古代中国から日本の陰陽道に至るまで、さまざまな形で「強さ」と「災い」を同時に象徴してきました。


この記事では、白虎がどんな力を持ち、どの方角に影響し、そして現代の文化にどう息づいているかを、わかりやすく解説していきます!



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白虎と十二天将の概要

白虎は十二天将の一柱であり、同時に四神獣のひとつとして西方を守る霊獣とされています。十二天将の中では特に戦いや死、病といったシリアスなテーマを持つ存在として知られています。


その一方で、祓い清めや防衛の力にも長けており、善悪両面のエネルギーを扱う「鋭利な力」を象徴する存在とも言えるでしょう。


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白虎の起源と伝承

白虎(四神)の図(飛鳥時代の壁画)

白虎
四神のうち西方を司る白虎を描いた飛鳥時代の壁画

出典:『Asuka Byako』-Photo by Amcaja/Wikimedia Commons Public domain


白虎のルーツは、中国古代の二十八宿思想にあり、西方七宿(奎・婁・胃・昴・畢・觜・参)を統括する神格とされていました。


また道教では「監兵神君」と称され、軍を司る神、つまり「戦の守護神」として信仰されていたんです。


古代から「白い虎」はただの猛獣ではなく、天が遣わした守護の存在とされ、特に戦争・災厄・邪霊に関わる場面で呼び出されてきました。


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白虎が司る能力や事象

白虎の能力はとにかくパワフル。ちょっと怖い側面もあるけれど、それだけではありません。


  • 戦や防衛を司る軍神的能力
  • 疫病・災厄の祓除(お祓いの力)
  • 霊的存在・死者との関わり(鎮魂)
  • 邪気・悪霊・鬼神を退ける結界能力


つまり、「破壊と浄化」を同時に行う、かなり高度で特異な存在なんですね。


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白虎が司る方角

風水や陰陽道では、白虎は西方または南西を司るとされます。特に六壬式盤においては、日によって「凶の気」が集まりやすい方角として注意されることも。


また平安京の都市設計にも見られる四神相応思想では、白虎は西の大路=道を象徴し、交通や軍事の守護として意識されてきました。


ただし扱いを誤ると災厄を招く可能性もあるため、方位取りや建築では非常に繊細な注意が必要な存在なんです。


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白虎から紐解く陰陽五行説

五行説において白虎は「金」の要素に対応し、季節は秋十二支は申十干は庚に結びつきます。


「金」は硬さ・切れ味・潔さを象徴する要素であり、白虎の戦う性格ともピッタリ合いますよね。


また「金」は浄化の力も持つため、白虎が邪気を祓う能力を持つことも五行理論的にしっかり裏打ちされているんです。


五行要約

 
  1. 白虎は十二天将のひとりで、五行は「金」、秋・申・庚に対応する!
  2. 司る方角は西または南西で、六壬式盤では凶の兆しになる場合も!
  3. 「戦」「病」「死」の象徴として、敵や疫病を祓う力を持つ!
  4. 正しく扱えば守護・防衛・除災の力を発揮する!
  5. 現代のアニメやゲームでは戦闘型の神獣キャラとして登場する!