陰陽道における吉日の種類

吉日(きちじつ)って、なんとなく「縁起がいい日」くらいに思ってませんか?実は、陰陽道ではいろんな種類の吉日があって、それぞれ「何をするのに向いているか」が違うんです。

 

「結婚にはこの日!」「契約は避けよう!」みたいに、昔の人はカレンダーを見ながらかなり細かく判断してたんですよ。

 

このページではそんな陰陽道の視点から、「吉日」にどんな種類があるのかを、わかりやすくご紹介します!

 

 

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黄道吉日:最も格式のある万能吉日

黄道吉日(こうどうきちじつ)とは、天上の6柱の吉神――青龍・明堂・金匱・天コ・玉堂・司命――のいずれかが当たる日。

 

この日は万事において吉とされ、結婚・開業・引越し・契約など、あらゆる事柄に適しています。

 

「今日は何やっても大丈夫!」っていう安心感のある日ですね。

 

ちなみに対になる存在として黒道凶日(白虎・玄武など)があり、これは逆に「何をしてもよくない日」…要注意です!

 

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十二値日(建除満閉)による日柄判断

暦の中には「十二建星(じゅうにけんせい)」とも呼ばれる日柄があります。
12日周期で回ってきて、それぞれに名前と意味があるんです。

 

  • 建・除・満・平・定・執・成・収・開:比較的
  • 破・危・閉:基本的に

 

とくに「成(なす)」と「開(ひらく)」は「成果が出る」「物事が開ける」として人気があります!

 

ただし、「開=何してもOK」ってわけではなく、「何をするか」によって向き不向きがあります。たとえば「開」は祝い事向きでも、「離縁」には向かない…みたいな使い分けが大切なんですね。

 

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六曜:日本独自の暦注

現代のカレンダーでよく見かける六曜(ろくよう)は、日本で独自に発展した暦注。

 

日々の運勢を6日周期で表しています。

 

  • 大安:最も吉。お祝いごと全般に最適!
  • 友引:友を引く→結婚に吉。ただし葬式は避ける
  • 先勝:午前が吉、午後は凶
  • 先負:午前が凶、午後が吉
  • 赤口:午の刻(11〜13時)のみ吉。他は凶
  • 仏滅:基本的に凶日。祝い事は避けたい

 

六曜は結婚式や開店日などで特に意識されやすいですが、陰陽道本来の選日とはまた少し違った路線なんです。

 

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神さつによる日ごとの吉凶

中国や陰陽道で重視されたのが十二地支に対応する神さつ
これはその日の干支に対応する神様の気で、「青龍の日は慶事吉」「白虎の日は争いごと注意」といった判断がされます。

 

たとえば…

 

  • 子(ね)の日=青龍:慶事・祝い事に◎
  • 丑(うし)の日=明堂:神事や契約に◎
  • 寅(とら)の日=金匱:金銭・財運に吉

 

日付と干支の組み合わせで「今日は何向き?」と見極めていたんですね。

 

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現代に活かせる吉日の選び方

昔の人は単に「今日は大安だからヨシ!」とは考えませんでした。
むしろ、「行事ごとの目的」に応じて最適な日を選ぶことを大事にしていたんです。

 

たとえば…

 

  • 入籍・結婚→黄道吉日+成日+大安
  • 会社設立→開日+天徳日+契約向きの星回り
  • 引越し→方位の吉凶+日柄の相性

 

つまり、「この日にやると成功する日」を探すには、六曜・建除・黄道・神?・八字総合的に見るのがベストなんです。

 

五行要約

 
  1. 黄道吉日は万事に吉な最上級の吉日!
  2. 十二値日で「建・成・開」などを吉日とする考え方も!
  3. 六曜は日本独自の暦注で、大安・友引が人気!
  4. 神さつによる吉凶も、干支とセットでチェック!
  5. 最終的には目的と相性を見て吉日を選ぶのが正解!