

「アイボリーって地味じゃない?」って思う人もいるかもしれません。たしかに派手さはないけれど、その落ち着きこそが風水的にはとても大事なポイントなんです。
真っ白よりもやわらかく、少し黄みがかった色味をしているのがアイボリー色。この微妙なニュアンスが、空間に温かみと安心感をもたらしてくれるんですよ。
風水的に見ると、アイボリーは「金の気」を持つ北西の方角に配置することで、信頼感や金運を育てる力を発揮する色とされています。仕事での信用運を上げたい人や、家庭の安定を願う人にもぴったりなんです。
本ページではそんな「アイボリー色」が、「風水」という文脈で持つ意味や効果について、簡潔に「五行」に分けて解説しています。陰陽道の自然観や陰陽五行説とも関係が深いこのテーマについて、暮らしの中で活かせるヒントを探りながら一緒に学んでいきましょう!
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風水の基本には五行思想という考え方があります。世界のすべては「木・火・土・金・水」という五つのエネルギーで成り立っていて、アイボリー色はその中の「金の気」に属します。
「金」は信頼・安定・整理整頓・品格などを司るエネルギー。だからこそ、アイボリーを使うと自然と空間が落ち着き、秩序が保たれるような雰囲気になるんです。
この柔らかい金の気が、住む人の心にも穏やかさと安心感を与えてくれるというのがポイント。派手すぎず、でも確かな存在感があるのがアイボリーの魅力です。
アイボリーは「白」の清らかさと「黄色」のあたたかさを合わせ持つバランスカラー。だからこそ、壁紙やカーテン、ソファなど広い面積に使っても圧迫感が出にくいんです。
たとえばリビングの壁をアイボリーにすると、空間全体が明るく優しい印象になります。家具を木目調にすると「木の気」とも調和して、自然体な空気を生み出せますよ。
また、寝室に取り入れると安心感と穏やかさをもたらしてくれるので、心を落ち着けたいときにもおすすめです。金運アップを狙うなら、クッションやラグなど、ちょっとした小物を北西側に置いてみるのも良いでしょう。
場所によって氣の流れが違うため、使い方を少し変えるとさらに効果的です。
玄関ならアイボリーを取り入れることで、家全体の印象をやわらげ、訪れる人に信頼感を与えます。キッチンやトイレなど「水の気」が強い場所では、アイボリーが氣を整え、全体を明るく保ってくれる役割を果たします。
ただし、南西や南東といった「土の気」や「木の気」が強い方角に使いすぎると、バランスを崩してしまうことも。色の力は“ちょうどいい”バランスが大事なんです。
陰陽五行説の観点から見ると、アイボリーは「陽」の側にやや寄った穏やかなエネルギーを持っています。つまり、明るいけれどギラギラしない、やわらかな陽の光のような存在。
だから、強い色味の家具やカーテンと合わせると、全体をやさしく中和してくれるんです。陰の気を持つ場所、たとえば北や北東の部屋にもアイボリーを使うと、暗さを和らげてくれる効果があります。
エネルギーの調整役として使うと、どんな空間にも“ちょうどいい温度”をもたらしてくれますよ。
中国の古代思想では、「白」は西、「金の気」そして秋を象徴していました。その延長にあるアイボリーは、白の純粋さを保ちながらも「土」の要素を含む色として、より人間的で穏やかなバランスを持つと考えられます。
たとえば西王母や白虎など、西を司る神々は「金の気」の象徴であり、アイボリーのような淡い光をまとっていたと伝えられています。この柔らかな金の光こそが、豊かさと信頼を司る神々のエネルギーを象徴していたのかもしれません。
現代の住まいでも、その神話の智慧を取り入れて、北西にアイボリーを配色することで、穏やかに運気を底上げしていけるんです。
五行要約
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