

食卓を囲んで「いただきます」と言うその瞬間、家の氣は一気に動き出します。
ダイニングは、まさに家族のエネルギーが交わる場所なんですね。
陰陽道の考え方では、食事の場は「人と人とをつなぐ氣の中心」とされます。
ただ食べるだけじゃなく、会話・笑顔・安心感などの“陽の氣”が育つ空間なのです。
風水では、「ダイニングの色」をどう選ぶかが、家族の絆と運気を左右するとまで言われています。
では、陰陽五行説を軸に、色がもたらす影響と方位別のコツを見ていきましょう。
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ダイニングで最も大切なのは、家族が自然と笑顔になれる“あたたかい雰囲気”です。
例えば、次のように色が氣の流れを左右します。
──こうして見ると、やはり「暖かみのある色」がダイニングの基本だとわかりますね。
方角によって、取り入れるべき色は変わります。
これは五行(木・火・土・金・水)の性質と密接に関わっているからです。
木の氣を持つ方位なので、緑・淡い青など自然を感じる色が吉。家族の発展運を育みます。
火の氣が強いため、赤・オレンジなどを控えめに使うのがポイント。
明るく柔らかいトーンにすると、情熱と安らぎが両立します。
金の氣を持つ方角で、白・金・黄色などが好相性。金運や豊かさの象徴として最適です。
水の氣が強く冷えやすいので、オレンジ・クリームなど暖色系で氣を温めると良いです。
色を選ぶだけでは、運気は動きません。空間全体の“氣の流れ”を整えることが大事です。
食卓に汚れやほこりがあると、食の氣が乱れます。清潔なテーブルは良い運気の第一歩です。
木製テーブルや布製クロスなど、自然素材と柔らかい色を組み合わせると、氣がやさしく循環します。
春はピンク、夏はアイボリー、秋はベージュ、冬はオレンジなど、季節の色をクロスやマットで変えると運気がリフレッシュします。
五行で見たとき、ダイニングは「木」と「火」の氣が強い場所です。
成長と活力の場でもあるため、他の三要素を補ってあげることでバランスが取れます。
次のように配色を考えてみましょう。
──このように五行を整えると、ダイニング全体が「調和の氣」に包まれるのです。
古代中国では、五穀を司る后稷(こうしょく)という神が「豊穣」と「食の氣」の守護者とされていました。
后稷は大地を耕し、五色の穀物を育て、民に食の恵みを広めたといいます。
この神話が象徴するのは、食=五色の調和という考えです。
つまり、食卓の色もまた「五行のエネルギーの再現」なんですね。
ダイニングの色は、まるで五穀豊穣の祭壇のように、家族の幸運を育む舞台ともいえるのです。
五行要約
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