
十二天将における太陰(たいいん/だいおん)は、西方を司る金の吉将。その力は直接的な攻撃じゃなくて、隠す・守る・知恵で導くといった“陰”の働きに特化しているんです。このページでは、そんな太陰の能力や方角について、わかりやすくかみ砕いて紹介します!
十二天将のひとりである太陰は、「後二」のポジションにいて、五行では金(陰)、十二支は酉(とり)、十干では辛(かのと)に属します。
方角は西、季節は秋――つまり、日が落ちて、夜が訪れる時間と場所を象徴する存在なんですね。まさに“陰”のエネルギーを具現化した神将といえます。
太陰が司るのは、いわば“目に見えない世界”の事柄。
このため、呪具を封じる式や、秘密の保管、結婚・出産などのプライベートな女性の営みとも深く関わるとされています。
日本の陰陽道において、太陰は八将神の一柱としても知られています。特に女性にまつわる吉凶判断――たとえばお産、嫁入り、恋愛など――に影響する存在とされていました。
面白いのは、その作用が必ずしも「良い」とは限らないこと。
たとえば…
つまり、太陰は感情や場面によって作用が変わるタイプの神将なんです。
陰陽道の式盤においても、太陰は西方の守護者として重要な位置を占めます。風水的にも、西に何かを建てたり、西向きに動くときには、太陰の位置を見て吉か凶かを判断するのが基本です。
たとえば…
太陰は慎みと隠蔽を重んじるため、動かず守る場面では強い味方ですが、外に打って出るときは慎重さが求められるんですね。
最近では、アニメやゲームにも太陰モチーフのキャラがよく登場しますよね。多くはこんな特徴を持っています。
これはまさに、古代から続く「太陰」のイメージを現代風にアレンジした結果。神秘と知性と保護がミックスされたキャラ性は、昔も今も愛されているんですね。
五行要約