十二天将「太陰」の能力と司る方角

十二天将における太陰(たいいん/だいおん)は、西方を司る金の吉将。その力は直接的な攻撃じゃなくて、隠す・守る・知恵で導くといった“陰”の働きに特化しているんです。このページでは、そんな太陰の能力や方角について、わかりやすくかみ砕いて紹介します!

 

 

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太陰は西方を司る月の神格

十二天将のひとりである太陰は、「後二」のポジションにいて、五行では金(陰)十二支は酉(とり)十干では辛(かのと)に属します。

 

方角は西、季節は――つまり、日が落ちて、夜が訪れる時間と場所を象徴する存在なんですね。まさに“陰”のエネルギーを具現化した神将といえます。

 

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隠す・守る・秘めるが得意分野

太陰が司るのは、いわば“目に見えない世界”の事柄。

 

  • 隠匿・蔽匿(へいとく):物事を見えなくする、隠す
  • 保護・守護:秘められた才能や人物をそっと守る
  • 策略・智慧:目立たないけど重要な判断や洞察

 

このため、呪具を封じる式や、秘密の保管、結婚・出産などのプライベートな女性の営みとも深く関わるとされています。

 

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日本では八将神のひとりとしても信仰された

日本の陰陽道において、太陰は八将神の一柱としても知られています。特に女性にまつわる吉凶判断――たとえばお産、嫁入り、恋愛など――に影響する存在とされていました。

 

面白いのは、その作用が必ずしも「良い」とは限らないこと。

 

たとえば…

 

  • 嫉妬や陰口といった女性同士のトラブルを招くことも
  • でも学問・芸術に関しては、むしろ霊感や集中力を高める吉神として働く

 

つまり、太陰は感情や場面によって作用が変わるタイプの神将なんです。

 

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式盤や方位術でも西を護る存在

陰陽道の式盤においても、太陰は西方の守護者として重要な位置を占めます。風水的にも、西に何かを建てたり、西向きに動くときには、太陰の位置を見て吉か凶かを判断するのが基本です。

 

たとえば…

 

  • 秘事・密談・保管をするには吉
  • 結婚・妊娠・病人の看護には慎重に判断が必要

 

太陰は慎みと隠蔽を重んじるため、動かず守る場面では強い味方ですが、外に打って出るときは慎重さが求められるんですね。

 

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月・秘密・封印キャラとして現代に登場

最近では、アニメやゲームにも太陰モチーフのキャラがよく登場しますよね。多くはこんな特徴を持っています。

 

  • 月や夜、金色・白色の衣装
  • 結界・封印・知恵を使うサポート系
  • 孤高で無口、でも内に秘めた想いが強い

 

これはまさに、古代から続く「太陰」のイメージを現代風にアレンジした結果。神秘と知性と保護がミックスされたキャラ性は、昔も今も愛されているんですね。

 

五行要約

 
  1. 太陰は五行「金」、方角「西」、季節「秋」の月の吉神
  2. 隠す・守る・秘める力に優れ、女性性や智慧の象徴でもある!
  3. 結婚・出産・学問に影響し、状況によって吉にも凶にもなる!
  4. 日本では八将神の一柱で、秘事や密儀に使われていた!
  5. 現代では月や封印・知恵を使う式神キャラとして人気が高い!