陰陽道・九字護身法の効果と解除方法

九字護身法(くじごしんほう)の「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」という呪文、実は陰陽道修験道における護身と結界の最強術なんです。

 

このページではこの九字護身法が持つ霊的効果と、その解除方法を解説していきます。

 

 

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九字護身法とは何か

まずこの術、字面はちょっと忍者っぽいですが、そのルーツは道教密教にまでさかのぼります。もともとは山中修行中の護身術として成立し、日本の陰陽道に取り入れられて洗練されたと考えられています。

 

  • 九つの呪文(臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前)を一字ずつ唱える
  • 九つの手印(持鈷印・獅子印・縛印など)を順番に結ぶ
  • 四縦五横の格子を空中に描き、結界を構築する

 

これによって術者の周囲に霊的バリアを張り巡らせ、邪気や魔障を寄せつけない状態にするわけです。

 

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主な効果と実践例

この術の効力は幅広く、霊的防御だけでなく精神的な集中にも効くとされました。まさに“陰陽道の守護呪法”の決定版!

 

  • 邪霊・魔障から身を護る(護身術)
  • 邪気や呪いを切り払う(祓い・調伏)
  • 精神統一・集中力強化(瞑想時や戦闘前)
  • 戦勝祈願(武士や忍者の出陣前にも)

 

中でも、忍者や修験者が人目を避けて任務や修行に向かうとき、この術を唱えると「結界で身を隠せた」という伝承もあります。

 

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結界の持続と注意点

この術はあくまで一時的な防御結界。張ったまま放っておくと、呪力が残って場の気が乱れる可能性もあるため、使い終わったらちゃんと解除するのが原則とされています。

 

特に複数人で用いる場合や神聖な場での使用後は、解除を怠ると「逆に障りが出る」とも言われています。

 

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解除のための呪文と動作

ではどうやって解除するの?というと、実は解除専用の呪文動作があるんです!

 

  • 解除呪文@:「おん・きり・きゃら・はら・はら・ふたらん・ばそつ・そわか」を3回唱える
  • 解除呪文A:「おん・ば・さ・ら・ど・しゃ・こく」と唱えて指をパチンと鳴らす
  • このとき手印も順番に解くことで、結界の力を収束させる

 

呪文の内容はサンスクリット由来ですが、日本で独自にアレンジされたものが多く伝わっています。正しい順序と心構えが何より大切です!

 

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呪術としての信仰的側面

九字護身法は単なる「魔法の言葉」じゃありません。
術者の精神統一・気の集中をベースにしているため、その人の念の強さが結果に直結すると考えられていました。

 

また、道教ではこの九字の元となった呪文が北斗七星と関係しているとされ、星神との結びつきも強調されています。

 

五行要約

 
  1. 九字護身法は「臨・兵・闘・者…」の九字と手印で結界を張る護身術!
  2. 邪霊や呪いを防ぎ、精神集中や戦勝祈願にも活用された!
  3. 四縦五横で空中に格子を描くことで呪力が空間に作用する!
  4. 術後は解除呪文+手印解きで結界をしっかり収束させることが必要!
  5. 道教・密教の融合から生まれた、日本独自の護身結界術だった!