陰陽師が使用する札にはどのような意味があるのでしょうか。
霊符・呪符
陰陽師が使用する札といえば霊符(もしくは呪符)が有名です。霊符に名前が書かれた者が持ち歩くことで、その者の祈願を達成する力
式神(しきがみ)とは、陰陽師が使役する鬼神(霊的存在)のことで、陰陽師が使用する呪術の一つです。式の神・識の神(しきのかみ)、文献によっては式鬼(しき)、式鬼神ともいいます。
式神は陰陽師の命令で自在に動き、様々な働きをしてくれます。
などの使われ方をします。便利ですね〜。家事とか留守番とか式神の無駄使いな感じもしますが、実際いたら現代人は絶対やらせますよね(笑)。
鬼神とは、神は神でも、人間にこき使われるくらいですから、かなり位の低い神のことです。ようするに妖怪とか百鬼と呼ばれる類です。神と妖怪に明確な区別はなく、妖怪とは神が零落した存在ともいわれています。
欧州では類似する存在のことを「使い魔(つかいま 英:familiar spirits)」と呼び、魔法使いや魔女が使役する絶対的主従関係で成り立つ魔物・精霊・動物のことを指しています。
式神の式というのは「用いる」の意味で、「式」「神」で鬼神を使役することを意味しています。
また方程式や算式などという言葉にも使われる通り、「式」とは法則性のことでもあり、法則性を理解し一定の手順を踏むことで召還できる存在であることも意味しています。
式神は、和紙で出来た「式札(しきふだ)」と呼ばれる札もしくは人形に陰陽師が術をかけると、姿を現します。
その形態は人/動物/妖怪など様々で、術者の目的にかなった能力を備えていたとされています。【陰陽師が使役した式神の種類】も参照のこと。