陰陽師の占術の種類や道具

陰陽師の占術の種類や道具

占術、いわば占いは陰陽師の主な仕事の1つです。風雲・天文・暦数・時刻などの結果を考察して、吉凶を予知し、凶と出た場合には対策を練るなど、国家運営の方針に関わる重要な仕事だったのです。そして陰陽師が行っていた占術には主に5種類あります。

 

式占(ちょくせん/しきせん)

式盤(しきばん)あるいはは天地盤と呼ばれる器具を使う占いです。天盤(円形の盤)と地盤(方形の盤)を組み合わせたものを、占いにおける計算に使用します。特に重要視された式占は「六壬式(六壬神課)」です。

 

暦占(れきせん)

暦から吉凶を占うことです。これにより行事の日取りなどを決めていきます。縁起の悪い日に祭りや結婚式など大事な行事を当てないように出来るわけです。

 

地相(ちそう)

土地の吉凶を占うことです。住居や施設を新しく建設する時などに必要になります。

 

天文占(てんもんせん)

星の運行など天文現象をみて吉凶を占うことです。古代日本では天文現象は天からのメッセージと考えられました。「過去この星がこのように動いた日には悪い事があった」みたいな感じで統計的に考察され、暦に書き込むのです。

 

易占(えきせん)

算木(さんぎ)を使って行う易の占いのことです。陰陽思想が根底にあり、算木の符号で陰陽を表すのが特徴です。中国で生まれた占いで、歴史は5000年にも遡ります。【陰陽師のマーク「太極図」の意味とは?】も参照。