陰陽道における凶日の種類

陰陽道における凶日の種類

陰陽道では重大な行事や移動に向かない「黒道凶日」として、十二天神の「天刑」「朱雀」「白虎」「天牢」「玄武」「勾陳」が該当していた。これらの日には式神を用いた儀式や土地の改変を行うと凶報を招くとされ、陰陽師は慎重に避けるよう務めた。こうした凶日の意識が、古来から祈祷や暦決めにおける重要な枠組みであったといえる。

避けるべき日には理由がある──不運を招く時を読み解く「陰陽道における凶日の種類」をわかりやすく解説!

「今日はなんかやらない方がいい気がする…」


そんな直感、昔の人は暦を見てちゃんと理由づけしていたんです。それが凶日(きょうじつ)の考え方。


陰陽道では、自然界のバランスが乱れたり、神々の影響が悪い方向に働く日を「凶日」として避けるべきと考えられていました。
特に結婚、引越し、開業といった大事な決断には、凶日のチェックは欠かせなかったんですよ!


このページでは、そんな陰陽道における代表的な凶日の種類を、わかりやすく整理してご紹介します!



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黑道凶日:凶神が支配する大凶日

黒道(こくどう)凶日は、陰陽道の中でもとくに警戒される日。


これは白虎・天刑・朱雀・天牢・玄武・勾陳などの凶神がその日を支配しているとされ、婚礼・建築・契約・開業など、すべての重要な行動がNGとされています。


吉神が主宰する「黄道吉日」とは正反対の概念で、万事において慎むべき日という位置づけなんですね。


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四離日・四絶日:季節の節目は要注意

四離日(しりび)四絶日(しぜつび)は、年に8日だけ訪れる季節の切れ目の凶日です。


  • 四離日:春分・夏至・秋分・冬至の「前日」
  • 四絶日:立春・立夏・立秋・立冬の「前日」


これらの日は、陰と陽のバランスが崩れるとされ、引っ越し・結婚・新しい仕事の開始などには不向き。


昔の人は「気の流れが乱れる日」として、静かに過ごすよう心がけていたようです。


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十二値日の凶日群:破・閉・收に注意

暦には「建・除・満・平…」と続く十二値日(十二建星)という日柄がありますが、その中でも以下は凶日に分類されます。


  • 破日(はび):物事が破綻しやすい。契約・婚約に不向き。
  • 閉日(へいじつ):閉じる日。開業・移転・開始系の行動に×。
  • 收日(しゅうじつ):収める日だが、終わりや中断が強調される。


これらは、物事の流れを滞らせたり、縁を切ってしまう暗示があるため、前向きな行動は避けた方が無難とされています。


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黒日・三悪日・凶会日:日本の最凶日

日本の暦注には、もっとダイレクトな名前の凶日があります。代表的なのがこちら!


  • 黒日(こくにち):大凶。黒点で暦に記される受死日。
  • 三悪日(大禍日・狼籍日・滅門日):名の通り、災いが起きやすい。
  • 凶会日(きょうえにち):月ごとに特定の干支が当たる、災いが集まりやすい日。


これらの日は、結婚・引越し・葬儀・旅立ちなどあらゆる行事を避けるべきとされてきました。


「名前だけでちょっと怖い…」ってなりますが、それだけ昔の人が真剣に日取りを選んでいた証ですね。


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擇日:より拡張的な凶日概念

最後に、陰陽道と風水で使われる擇日(たくじつ)学には、より細かい凶日体系が存在します。


  • 月厭(げつえん)・往亡(おうぼう):死亡・破滅の気が強い日
  • 刑・沖・破・害:個人の八字(生年月日時)と相剋する日
  • 周堂値夫婦(しゅうどうちふうふ):夫婦間に争いが生じやすい日


つまり、万人共通の凶日個人の命運に応じた凶日があり、どちらも使い分けるのが本来の選日法なんです。


五行要約

 
  1. 黒道凶日は凶神が支配する日で、万事に不向き!
  2. 四離日・四絶日は季節の節目で気が乱れる凶日!
  3. 破日・閉日・收日など、暦の凶日群も要注意!
  4. 黒日や三悪日は日本独自の最凶日として有名!
  5. 擇日学では個人の命運との相性もふまえて判断!