
陰陽師(おんみょうじ)って、「呪術バトル専門」みたいに思われがちだけど、じつは病気や疫病に立ち向かう“ヒーラー”としての一面もあったんです!
むかしの人は、体の不調や流行り病を、単なる医学的なものじゃなくて「霊的な現象」として考えていたんですよ。
つまり、病気=怨霊や邪気のしわざってわけですね。
このページでは、そんな陰陽師による「治療術」――その名も陰陽療法について、じっくり解説していきます。
陰陽師が病気を見るとき、医学的な診断じゃなくて“霊的な背景”に注目します。
たとえば…
こうした「目に見えない原因」を突き止め、儀式を通じて浄化するのが陰陽師のお仕事だったんですね。
実際の治療では、加持祈祷(かじきとう)と呼ばれる呪術的な儀式が使われます。これは、真言(しんごん)や祝詞(のりと)を唱えたり、護符を貼ったり、式神を召喚して邪気を追い払うというもの。
たとえば――
病人の枕元で咒文を唱え、式神に邪霊を封じさせる。
そんなシーンも記録に残っているんです。病そのものを“祓う”という、霊的なアプローチですね。
陰陽道では、「体も自然の一部」という考え方が基本。
だから、五行(木火土金水)のバランスが乱れると、体の不調につながるとされていました。
たとえば、
こういうときは、結界や護符、方角・時間を使って五行を整える。
つまり、「場」と「体」の陰陽バランスを調整して、病を根本から治すという発想なんです。
流行病が広まったときは、陰陽師の出番!
当時は「疫病=疫神の仕業」と考えられていたため、陰陽寮や朝廷が正式に儀式を命じることもありました。
鎮疫(ちんえき)の儀といって、仏教の経文・真言を使いながら、疫神をお祓いして帰らせるという儀式が全国各地で行われたんです。
そしてその場には、陰陽師・僧侶・修験者など霊的なプロが勢ぞろい。
いわば、平安時代の“医療チーム”ですね。
陰陽師の治療術は、「呪いだけ」じゃありません。
たとえば、
こんなふうに、東洋医学と呪術のハイブリッドみたいな治療法が実践されていたんです。
五行要約