部屋の印象って、実は「収納の色」で決まることが多いんです。
収納ってモノをしまう場所ではありますが、陰陽道や陰陽五行説の視点から見ると、氣の流れをコントロールする“隠れた司令塔”のような存在なんですよ。
風水的には、「収納の色」を整えることで空間全体の氣の巡りが変わるとされています。
物を減らすだけでなく、色の選び方をちょっと意識するだけで、家の雰囲気が見違えるように変わるんです。 陰陽師たちもまた、空間の陰陽を色によって読み解いていたと言われています。今回はその“収納の色”に隠された風水の秘密を、わかりやすくかみ砕いて解説します。
|
|
|
まず大前提として、収納は氣が溜まりやすい場所なんです。
特に扉の中や引き出しの奥って、空気の流れが滞りがち。だからこそ、色の力で氣を循環させることが大切になります。
淡い色や明るい色を使うと、氣が軽やかに流れ、部屋全体が広く感じられます。逆に黒・濃紺・ダークグレーなどの重い色は陰の氣を強めるので、風水的にはあまりおすすめできません。
収納扉の色を壁と同系色にすると、空間がすっきりして氣が流れやすくなります。 “収納を目立たせない”ことが、実は氣を整えるコツなんですね。
色の選び方に迷ったら、「壁と調和する明るい中間色」から始めてみましょう。
収納の色を選ぶときは、まず方角を意識するのがコツです。
風水では方位によって氣の性質が違うので、それに合わせて色を選ぶと、より良い運気を呼び込めます。
例えば次のように考えると、バランスが取りやすいですよ。
──こんな具合に、方位ごとの氣を意識すると、収納色が“運を整えるスイッチ”になります。
また、収納が家の中心近くにある場合は、ベージュやライトグレーといった落ち着いた中間色がベスト。全体を安定させる効果があるんです。
どんなに素敵な色を使っても、中がごちゃごちゃだと運は逃げてしまいます。
風水では「整理整頓＝氣の流れを通す儀式」と考えます。
収納内部の壁紙や仕切りに、淡いブルーやベージュを使うと、空間が広く見えるうえに、氣が通りやすくなります。
見えない場所こそ明るい色にするのがポイントです。
小さな収納や引き出しの取っ手には、淡グリーンやライトピンクなどのアクセントカラーを取り入れると、氣が動いて運気が活性化します。
収納と壁・床の色のトーンがズレすぎると、氣が乱れる原因になるので注意。家具全体の色を揃えると、空間の流れがスムーズになります。
以上のような工夫をすると、収納そのものが“氣を整える装置”のように働くんです。
五行の観点で見れば、収納は「土の氣」を象徴します。
家を安定させ、物を支える存在だからです。
土の氣を調和させたいなら、以下のような五行カラーの組み合わせがおすすめです。
──こうして五行のバランスを意識して収納色を選ぶと、氣の流れがスムーズになり、家全体の調和が生まれます。
古代中国では、「蔵（くら）」は神聖なエネルギーを保つ場所とされていました。
例えば、黄帝が造った「五蔵殿」は五色の氣で満たされ、それぞれが自然界の力と結びついていたと伝えられています。
この考え方は、現代の収納にも通じます。つまり、収納の色は“氣を封じ、巡らせるための神聖な衣”のようなものなんです。
壁と一体化した明るい収納は、氣を閉じ込めず自然に循環させます。
対して、暗い収納は氣を吸い込み、停滞させてしまう。だからこそ、色の選び方ひとつが、住まい全体の運を左右するのです。
五行要約
|
|
|
