陰陽道で「鳥」が象徴するものとは

空を自由に飛ぶ鳥(とり)は、「人間にはできないことをやってのける神秘的な存在」として、世界中の神話や思想体系の中で、特別な位置を占めています。陰陽道(おんみょうどう)もその例に漏れず、「天と地を結ぶ象徴」として、めちゃくちゃ重要な存在になっているんです。

 

たとえば火の神獣・朱雀(すざく)や、導きの神・八咫烏(やたがらす)など、陰陽道の世界では鳥=神聖なメッセンジャーというポジションが確立してるんですよ!

 

このページでは、陰陽道における「鳥」の象徴的な意味と役割について、代表的な神鳥たちとその文化的背景を交えて解説します!

 

 

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鳥は神と人をつなぐ「聖鳥」

神話や神事のなかで、特定の鳥は聖なる鳥(聖鳥)と呼ばれています。

 

これは人間の世界と神域をつなぐ媒介として登場する存在で、「神の使い」や「天啓を運ぶもの」として特別視されてきました。飛ぶという動作そのものが、「天と地を結ぶ」イメージにピッタリだからなんですね。

 

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朱雀は火と南の象徴

陰陽道で最も有名な鳥といえば朱雀(すざく)

 

四神(しじん)のうちの一つで、南を守る神獣として登場します。五行では「火行」に属していて、夏や赤色とも対応。火の気を操り、悪霊を祓い、幸運を呼ぶ力があるとされていました。

 

風水でも、家の南側に広がりがあると「朱雀が舞う良い土地」として吉相とされることもあるんです。

 

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八咫烏と三足烏は太陽の化身

もうひとつ欠かせないのが八咫烏(やたがらす)。神話では神武天皇を導いた三本足のカラスとして登場し、「太陽の神霊」として崇敬されています。

 

この八咫烏、もともとは中国の三足烏(さんそくう)=金烏(きんう)という神鳥がルーツ。太陽の中に住むカラスとされ、天地をつなぐ霊的存在なんです。

 

道に迷ったときの導き手として、今でも神社やサッカー日本代表のシンボルマークなんかにもなっています。

 

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酉(とり)は金気と収穫の象徴

十二支の一つである酉(とり)も陰陽五行ではちゃんと意味があります。

 

五行では「金行(きんこう)」に属していて、秩序・収穫・物質の豊かさを象徴する存在。つまり、「鳥は金のエネルギーを持っていて、豊かさをもたらす」って考え方なんです。

 

干支の年回りや方位の判断でも、この酉のエネルギーが使われています。

 

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儀式や風水でも鳥の配置が重要

風水や陰陽道の儀礼の中では、四神相応(しじんそうおう)の配置が超重要です。

 

朱雀(南)・玄武(北)・青龍(東)・白虎(西)という四神を象徴する動物のうち、朱雀だけは「鳥」です。これは、「火のエネルギー」「再生」「上昇」などを象徴するためで、風水における家の配置や地相判断にも関わってくるんですよ。

 

五行要約

 
  1. は神と人とをつなぐ聖なる存在とされる!
  2. 朱雀は火と南を司り、悪霊払いと幸運招来を象徴する!
  3. 八咫烏・三足烏は太陽の化身で、道案内や天啓の象徴!
  4. は金気に属し、収穫や豊かさを表す十二支の象徴!
  5. 儀礼・風水では鳥の配置が方位や吉凶判断に重要な意味をもつ!