
猫(ねこ)って、気まぐれで神秘的で、どこか「人ならざるもの」としての魅力がありますよね。そんな猫、陰陽道(おんみょうどう)の世界でもただの動物じゃないんです。
白と黒の毛並みを持つ猫が陰陽そのもののバランスを表したり、魔除け・招福・直感の象徴として扱われたり――
猫は、陰陽道における「調和と霊力の守護者」としてとても奥深い存在なんです!
まず注目したいのが白黒の猫。「白=陽」「黒=陰」とされる陰陽思想において、白黒猫=調和されたエネルギー体とみなされ、気のバランスを整える存在とされてきました。現代でも神社で白黒猫を見かけると「縁起がいい」とされるのは、こうした陰陽の観念とつながっているんですね。
中国の風水や陰陽思想では、黒猫=玄猫(げんびょう)は邪気を払う護符的存在でした。
家の門に黒猫を置くことで、悪霊や不浄な気を遠ざけ、子孫繁栄を招くと信じられていたんです。日本でも同様に、黒猫は神社や寺で守護霊的に祀られることがあり、魔除け・守護の象徴として根強い人気があります。
日本の招き猫(まねきねこ)も陰陽道と関わりがあります。
唐代の縁起話が源流とされ、猫が手を上げる姿=福を招く霊的動作と解釈されてきました。さらに右手は金運、左手は人を招くという分け方も、陰陽の働きに基づいた解釈なんです。
だからこそ、招き猫は商売繁盛や金運向上のアイコンとして全国に広まったんですね。
猫は昔から直感力や霊感の高い動物とされ、特に夜目が利くことからあの世とこの世をつなぐ存在として神秘的に扱われてきました。
現代のスピリチュアル界隈でも、猫は龍神とともに家庭のエネルギーを整える動物として紹介されたり、空間の気配を敏感に察知する存在として尊重されているんですよ。
陰陽師の記録には、カラスや猫を式神として使役した例も残されています。
また、日本各地には「猫寺」や「猫神社」が存在し、蚕や農作物を守る神使として猫が祀られています。これも、現実世界の守護と霊的象徴が重なり合っていた証拠なんですね。
五行要約