十二天将「青龍」の能力と司る方角

青龍(せいりゅう)は、陰陽道における十二天将の一柱として知られる存在。古代中国から伝わった四神のひとつであり、「東の守護神」としてもおなじみですね。でも、実はこの青龍、単なる神獣ではなくて、「金運」や「祝賀」、「繁栄」といった、かなり“ありがたい”パワーを持っているんです。

 

このページでは、そんな青龍の象徴や能力、方位との関係、さらには現代の創作作品での登場の仕方まで、わかりやすくかみ砕いて解説します!

 

 

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五行における木の属性を象徴する

青龍は、五行思想ではの属性に分類されていて、十干では甲(きのえ)、つまり“陽”の性質をもっています。季節では、十二支では寅※の担当です。司る方角は東。

 

つまり、ざっくり言えば「物事の始まり」「成長」「発展」などを担当するポジションなんですね。種が芽吹いて伸びていく春のイメージと、めちゃくちゃ相性がいい存在です。

 

このことから、青龍は「物事を始めるとき」や「成長したいタイミング」で力を借りると効果的とされています。

 

※龍なのに辰ではない?
干支で青龍=寅とされるのは、 「寅」が春の始まり(立春)を司る干支であり、 青龍も春と東の守護神である為。 つまり、 春のスタート=寅 → 春の神=青龍 → だから青龍=寅とされることがある という理屈。 ただし、龍=辰という直接的なイメージも強いため、 文脈によって「青龍=辰」とも「青龍=寅」ともされる。

 

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司る方角は北東で、東方の力を発揮する

青龍が担当する方角は、基本的には北東。ただし、中国古典では「東方の守護神」として有名なので、陰陽道や風水では東〜北東エリア一帯が青龍の力の及ぶ領域とされています。

 

とくに式盤や方位術では、東の配置に青龍が現れると、吉兆のサイン。繁栄・成長・金運アップなどのパワーが強くなるとされており、新しい事業を始めたり、大きな節目の行動を起こすときに最適です。

 

ちなみに東は太陽が昇る方向なので、古代人にとっては“希望の方角”だったんですよ。

 

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象徴は龍と祝賀、そして金運

名前にもあるように、青龍の姿は。それも春の神獣として登場し、生命のエネルギーや自然の息吹を象徴しています。

 

さらに陰陽道では、この青龍が持つ象徴的なキーワードとして以下のようなものが挙げられます:

 

  • 繁栄:経済的にも精神的にも、物事がうまく回り始めるサイン
  • 祝賀:結婚・出産・入学などのお祝いごととの相性◎
  • 金運:お金が入ってくる、財が増えるタイミングに青龍の力が使われる

 

こうしたことから、商売繁盛や事業拡大を願う人たちに、特に人気がある存在なんですよ。

 

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占術や護符での使われ方

大六壬奇門遁甲といった占術で、青龍が式盤に現れると、それは大きな吉兆!とくに「祝事」「投資」「始業」「引っ越し」などに関して、「今が動くとき!」というサインをくれます。

 

一方で、逆に「始まりの混乱」や「気の流れが不安定になる」配置になると、慎重に動かないといけない場合も。だからこそ、単に「吉神だから安心!」ではなくて、文脈や組み合わせをよく読むのが大事なんです。

 

護符(おふだ)などでは、「龍爪」や「龍鱗」のモチーフが好んで使われ、魔除けや運気向上のアイテムとして今でも重宝されています。

 

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現代の創作でも“支援型キャラ”として活躍

現代のアニメやゲームでも、青龍はよく登場します。とくに「木属性」「回復・補助」「成長サポート」といった能力をもったキャラに、そのイメージが重ねられることが多いんです。

 

例えば『双星の陰陽師』という作品では、水度坂家の当主が青龍に由来した力を使っていて、医療や支援、癒やしの役割を担っています。

 

こうした現代表現を見ると、古代の「繁栄・成長」というイメージが、現代でもちゃんと継承されているのがわかりますよね。

 

五行要約

 
  1. 青龍は十二天将の吉将で、木行・甲・春に属する!
  2. 司る方角は北東で、東方の守護として吉兆をもたらす!
  3. 象徴は繁栄・金運・祝賀など、始まりを後押しする存在!
  4. 占術や護符では、事業・投資・祝事のタイミングに活用!
  5. 現代では“成長支援”のキャラとして多くの作品に登場!