


青龍(せいりゅう)は、古代中国の神話に登場する四神の一つで、十二天将の中でも「吉」を司るありがたい存在。
東の方角を守る神獣として知られ、風水や陰陽道の世界では「金運」「繁栄」「お祝いごと」などをサポートしてくれる強力な守護者です。名前に「龍」とついているだけあって、パワフルで頼りがいバツグン!
この記事では、そんな青龍の由来から持っている能力、守る方角と風水的な活用法まで、わかりやすく解説していきます。ちょっとした歴史や雑学も盛り込んでいますので、風水初心者の方もぜひ最後まで楽しんでくださいね!
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十二天将とは、陰陽道や道教で「方位」や「運気」に関わる天の武将たちのこと。それぞれが異なる性格や役割を持っていて、人生の節目や重要なタイミングで大きなヒントを与えてくれる存在です。
その中でも青龍は「吉将」とされ、喜びごと・金運・繁栄を司る特別な存在。十二支の「寅(とら)」の方位=北東(艮)の方角を担当し、五行では「木」の気を持っています。つまり、“はじまり”や“成長”を後押ししてくれるラッキーパワーの持ち主なんです。

青龍の壁画(朝鮮古蹟図譜掲載)
高句麗古墳の壁画を収めた資料。東・春・木の象意を帯び、守護と方位観の象徴。
出典:『청룡 조선고적도보』-Photo by Choson Government-General/Wikimedia Commons Public domain
青龍の起源は、古代中国の天文信仰にあります。夜空を28の星座(=二十八宿)に分け、それを四つの神獣(青龍・白虎・朱雀・玄武)に配したのが「四象」の考え方。その中で、青龍は「東方七宿(角・亢・氐・房・心・尾・箕)」を統べる存在です。
また、道教では「孟章神君(もうしょうしんくん)」という称号で崇められており、四神を護衛する天将のひとつとして登場します。キトラ古墳や高松塚古墳の壁画にも青龍が描かれており、日本にも古くから信仰が伝わっていたことが分かります。
青龍の能力は一言で言うと「開運&祝福のエキスパート」。具体的には以下のような事象を司ります:
また、青龍が関わると、エネルギーが循環しやすくなり、 stagnation(停滞)していた事柄にも動きが生まれるとされます。まさに、前に進むための“龍の背中押し”といった存在ですね!
風水における青龍の守護方角は「東」。ただし、陰陽道や六壬占術では「北東(寅位)」に家を持つとされ、このエリアに配置されると「繁栄」「金運」「新しい流れの始動」などのサインになります。
古典的な風水では、「左青龍・右白虎、前朱雀・後玄武」が理想的な地形配置とされ、家の左側(東側)に青龍を象徴する「流水」「緑」「高低差のある土地」があると吉とされます。たとえば家の左側に小川や木立があると、青龍のエネルギーをしっかり受けられるというわけです。
六壬式盤などの占術でも、青龍の配置は「財の気」が強いと判断され、特に商売や新しい投資においては「動くなら今!」のタイミングを教えてくれます。
陰陽五行説では、青龍は「木」に分類され、対応する十干は「甲(きのえ)」=陽の木。これは、「まっすぐ伸びる若木」のような勢いと誠実さを意味します。季節では「春」、十二支では「寅」とリンクしており、まさに「生命の芽吹き」と深くつながる存在です。
木は「火」を生む=次の五行へと“育てる”性質をもっており、青龍もまた“育て、導く存在”として、人間の成長や事業の成功をサポートする役割を担っています。
また、青龍が活躍する場面は、陰陽のうち「陽」に寄る場面。つまり、アクティブに動きたいとき、拡大していきたいときに、その力がより発揮されるんです。
五行要約
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