
十二天将のなかで、もっとも「縁」や「つながり」に深く関わる吉神とされるのが六合(りくごう)です。
その名の通り、「六つの方向(天地東西南北)」を和合させる力を象徴しており、調和・協調・縁結びのスペシャリスト!争いをおさめ、心と心、人と人、財と財をつなぐ橋渡しとして活躍するのが六合の真骨頂なんです。
このページではこの六合の能力と司る方角について、陰陽道や古典占術の知識を交えて、わかりやすくかみ砕いて解説していきます。
六合は十二天将の「前三」に位置し、五行では木(乙)、十二支は卯、季節は春に該当します。そして、司る方角は東。
東といえば、朝日が昇る方角であり、成長・発展・はじまりを意味する方位。そのポジションに六合が位置するということは、「良縁のはじまり」や「関係の調和」を後押ししてくれる吉将というわけです。
六合のキーワードはズバリ「陰私和合(いんしかごう)」。これは「公ではないけど大切な個人関係の調和」を意味します。たとえば……
つまり、あらゆる「人と人との関係性」において、プラスの作用をもたらしてくれるんです。
六壬や奇門遁甲などの占術では、盤上に六合が現れると吉兆とされます。とくに以下のような場面で使われます。
ただし、金属性の干支(申・酉)などが絡むと、利害の対立や小人の妨害を示すサインになることも。そこは調和の神将らしく、「仲介役」としての難しさもあるんですね。
陰陽道において、六合は式盤の東に配置され、縁結びや調和の護符・呪術に活用されてきました。
たとえば……
また、「六面クリスタルの結界」などの象徴が与えられ、天一(中央)を守る補助役としても用いられるんですよ。
ゲームやアニメでの六合モチーフのキャラは、いわゆる支援型・補助魔法タイプとして登場することが多いです。
こんなスキルがよく見られます。
「直接的な攻撃はしないけど、場を整えて味方を輝かせる」……そんなキャラこそ、まさに六合の化身!
五行要約