十二天将「六合」の能力と司る方角

十二天将のなかで、もっとも「縁」や「つながり」に深く関わる吉神とされるのが六合(りくごう)です。

 

その名の通り、「六つの方向(天地東西南北)」を和合させる力を象徴しており、調和・協調・縁結びのスペシャリスト!争いをおさめ、心と心、人と人、財と財をつなぐ橋渡しとして活躍するのが六合の真骨頂なんです。

 

このページではこの六合の能力と司る方角について、陰陽道や古典占術の知識を交えて、わかりやすくかみ砕いて解説していきます。

 

 

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六合は東を司る春の吉神

六合十二天将の「前三」に位置し、五行では木(乙)十二支は卯、季節はに該当します。そして、司る方角は

 

東といえば、朝日が昇る方角であり、成長・発展・はじまりを意味する方位。そのポジションに六合が位置するということは、「良縁のはじまり」や「関係の調和」を後押ししてくれる吉将というわけです。

 

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人と人を結ぶ「和合」の象徴

六合のキーワードはズバリ「陰私和合(いんしかごう)」。これは「公ではないけど大切な個人関係の調和」を意味します。たとえば……

 

  • 恋愛・結婚:縁談がまとまりやすくなる
  • 交際・対話:トラブルが和解しやすくなる
  • 契約・取引:商談や合意がスムーズに進む

 

つまり、あらゆる「人と人との関係性」において、プラスの作用をもたらしてくれるんです。

 

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占術での六合の吉兆

六壬や奇門遁甲などの占術では、盤上に六合が現れると吉兆とされます。とくに以下のような場面で使われます。

 

  • 結婚式や婚姻の可否を見るとき
  • 金銭の受け渡しや財の合流を見るとき
  • トラブルを和解・解決に導きたいとき

 

ただし、金属性の干支(申・酉)などが絡むと、利害の対立や小人の妨害を示すサインになることも。そこは調和の神将らしく、「仲介役」としての難しさもあるんですね。

 

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式神としての六合の役割

陰陽道において、六合は式盤の東に配置され、縁結びや調和の護符・呪術に活用されてきました。

 

たとえば……

 

  • 結婚祈願の結界づくり
  • 対立関係の仲裁護符
  • 仲直りや共存の霊的支援

 

また、「六面クリスタルの結界」などの象徴が与えられ、天一(中央)を守る補助役としても用いられるんですよ。

 

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現代カルチャーでの「六合」キャラ

ゲームやアニメでの六合モチーフのキャラは、いわゆる支援型・補助魔法タイプとして登場することが多いです。

 

こんなスキルがよく見られます。

 

  • 縁結び・交渉成立のパッシブスキル
  • 回復・バリアなど味方を支える系
  • 敵の争いを和らげる妨害無効効果

 

「直接的な攻撃はしないけど、場を整えて味方を輝かせる」……そんなキャラこそ、まさに六合の化身

 

五行要約

 
  1. 六合は木の吉将で、東方と春に対応し、「縁結びと調和」の象徴!
  2. 人間関係・婚姻・契約などの調整役として、式盤や護符で活用される!
  3. 六壬や奇門遁甲では、和解・合意・金運合流のサインとなる!
  4. 式神では縁をつなぐ支援型キャラとして、結界やバリアで味方を守る!
  5. 現代作品でも調和と支援の象徴キャラとして根強い人気がある!