
「安倍晴明の見た目ってどんなだったの・・・?」──創作で彼を出そうとする創作者の誰もが、最初に気にする部分かもしれません。
でも困ったことに、平安時代の人物にありがちなことですが、具体的な身体的特徴の記録はほぼ残っていません。
とはいえ、伝承や後世の絵、神社に残された像などから、ある程度「こんな雰囲気だったんじゃないかな?」というイメージは組み立てられるんです!
まず大前提として、安倍晴明は男性です。これは文献上も確定していて、陰陽寮での役職記録や昇進履歴、官位の記述もすべて男性官人としての記録です。
ちなみに、晴明の子孫は「土御門家」として代々陰陽師を継承していくので、家系的にも男性であることに疑いはありません。
残念ながら、当時の人物に「身長○cm」なんて記録はありません。ただし平安時代の貴族男子の理想像は、
「華奢で優雅、動作がしなやかで上品」
というもの。なので、晴明も現代でいうと160〜170cm前後、細身と想像されます。漫画やイラストでも、筋骨隆々よりは“すらっとした長身美男子”タイプで描かれることが多いですね。
後世の肖像画や現代のビジュアル作品ではほぼ共通して、
──といった描かれ方が多いです。ただこういった特徴があったという記録はなく、あくまで「知的・冷静・ミステリアス」さを出す為の演出に過ぎないという点は知っておくべきかも。
当時の貴族の風貌の傾向から、“物静かながら凛とした”雰囲気があった可能性がある・・・くらいに思っておきましょう。
髪型は長い黒髪を束ねて、上に烏帽子(えぼし)を被るスタイル。服装は白い狩衣(かりぎぬ)、もしくは儀式用の装束をまとっていたとされます。
晴明神社(京都)にある銅像では、腕組みしながら微笑みを浮かべたような静かな立ち姿で、落ち着いた威厳と思慮深さを感じさせます。
小説・漫画・ゲームなどで描かれる晴明像は、年齢も性格もわりと自由自在。
──など、いろんなバリエーションがあります。でも、どのパターンにも共通するのが、知的で中性的、静かな威厳を感じさせるデザインです。
五行要約