

家に帰ってきた瞬間、なんとなく空気が重い…そんなときに試してほしいのが盛り塩です。
昔から神社や料亭の入口に置かれている白い塩の山。あれにはちゃんと意味があって、悪い気を祓い、良い気を招くための風水的なおまじないなんです。
つまり、盛り塩とは“場を清め、運の流れを整える”ための最も手軽な浄化法。
本ページではそんな「盛り塩」が、「風水」という文脈で持つ意味や効果について、簡潔に「五行」に分けて解説しています。
陰陽道や陰陽五行説とも関係が深いこのテーマについて、暮らしに活かせるコツを探りながら一緒に学んでいきましょう!
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塩は古くから“清めの力”を持つとされてきました。
風水的にも、塩は「邪気を吸い取り、気をリセットする」作用があるとされ、特に家の玄関に置くのが基本です。
玄関は、運気の出入り口。そこに左右一対で盛り塩を置くことで、外からの悪い気をブロックし、良い気だけを通します。
また、部屋の四隅に置くのもおすすめ。角には気がたまりやすく、盛り塩を置くことで空気がふっと軽くなる感覚があるんです。
盛り塩は「目に見えないホコリ取り」。気の流れを磨く小さな白い掃除道具なのです。
どこにでも置けばいいわけではありません。
たとえば、キッチンやトイレなど水回りは陰の気がこもりやすい場所。棚やタンクの上など、水がかからない高めの位置に置くのが理想です。
また、寝室には小皿に盛った塩を枕元から少し離した場所に。心身の穏やかさを保つ効果が期待できます。
ただし、床に直置きすると踏まれたり湿気を吸いすぎたりして逆効果になることも。必ず小皿や台の上に置きましょう。
盛り塩は、ただ塩を置くだけではなく、清めの意識が大切です。
塩は天然の粗塩や岩塩など、添加物の少ないものを使用。形は円錐や八角錐など、角が整っているものが好まれます。
置く前には、まずその場所をきれいに掃除すること。汚れた場所では気が乱れ、塩が悪い気を吸いきれません。
そして、塩が湿ったり崩れたりしたら交換のサイン。週に一度、または月に二度は新しい塩に取り替えると効果を保てます。
使い終えた盛り塩は「ありがとう」と感謝して処分しましょう。白い紙に包んで捨てる、もしくは台所の流しに流す方法が一般的です。盛り塩は置くことよりも、“気持ちを込めて取り替えること”に意味があるんです。
五行の考え方で見ると、塩は土と水の気を併せ持つ存在です。
水から生まれた塩が固まり、地の形を成す。つまり、流動と安定の両方を象徴するアイテムなんです。
五行をバランスよく取り入れると、塩の浄化力がより強く働きます。
中国の神話では、海の神共工(きょうこう)が天地を乱したあと、女神女娃(じょか)が五色の石で世界を修復したと伝えられています。
塩も同じように、自然界の“混乱を整える白い力”として使われてきました。人の暮らしにある小さな盛り塩も、女娃が行った「天地の修復」と同じ原理で、空間を整えるための儀式といえるのです。
白い塩の山は、混沌を清め、秩序を取り戻すミニチュアの大地だったんですね。
五行要約
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