

寒い冬が明けて、まだ空気が冷たい早春に、ひと足先に咲く花──それが梅です。
風水では、この梅の花が持つ「厳しい冬を越えて咲く力」が生命力と希望の象徴とされています。
雪の中に可憐に咲く梅の絵を見ると、自然と前向きな氣が湧いてくるのはそのためなんです。
そして、梅の絵は“再生”と“忍耐”のエネルギーを家に呼び込む風水アイテム。冬の陰の氣を溶かし、春の陽の氣を運んでくれる存在なのです。
本ページではそんな「梅の絵」が、「風水」という文脈で持つ意味や効果について、簡潔に「五行」に分けて解説しています。
陰陽道や陰陽五行説とも深く結びつくこのテーマを、暮らしの中のアートを通して一緒に見ていきましょう!
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梅の絵を飾る場所は、東または北の方位が理想とされています。
東は「木の氣」を司り、成長・学び・発展のエネルギーを持つ方角。そこに梅の花の「始まり」の象徴を掛けることで、仕事運や学業運が上昇すると言われます。
一方で北は「水の氣」が流れ、静けさや内省、守りの力を強める方角。北に梅の絵を飾ることで、家全体に安定した守護の氣を与えるとされているんです。
また、玄関も梅の絵と相性抜群。新しい氣が入る場所に“春の花”を迎えることで、家全体の運気を温かく包み込んでくれます。
特に東や北向きの玄関に梅の絵を飾ると、「五福(長寿・富貴・健康・徳・天命)」を呼び込むと伝えられています。
梅の絵を飾る時は、明るく伸びやかな構図を選ぶのがポイントです。
枝が力強く上に伸び、花がほころんでいる絵には「上昇」と「成功」のエネルギーがあります。
逆に、暗く重たい色調のものや、枯れた枝が目立つような構図は氣を停滞させる原因にもなるので避けましょう。
梅の絵を掛ける高さは目線より少し上が吉とされます。これは氣が上へ流れるように導くためです。
部屋が暗かったり散らかっていると絵の力が発揮できないので、明るく清潔な空間づくりも忘れないでくださいね。
“清らかさ”と“整った空間”が、梅の氣を最大限に引き出すカギです。
梅の花の色にも、それぞれ異なる氣の意味があります。
紅梅は「陽の氣」を持ち、活力や行動力を与えるエネルギー。仕事の意欲や恋愛運を高めたいときにぴったりです。
一方で白梅は「陰の氣」を持ち、心の静けさ・浄化・落ち着きをもたらすエネルギー。寝室や瞑想スペースに合うでしょう。
また、紅白の梅が一緒に描かれている絵は「陰陽の調和」「家庭円満」を意味し、最もバランスの良い運気アップアイテムとされています。
紅白梅の絵は“幸せの循環”を象徴する風水の理想形なのです。
陰陽五行説の考え方では、梅の絵は「木」と「火」の氣を併せ持つとされます。
木は「成長」、火は「情熱」。つまり梅は、静かな中に燃えるような力を秘めているわけです。
この関係を五行で整理すると、次のようになります。
五行を意識して梅の絵を選べば、心身の調和を促し、内側からエネルギーが整っていきます。
中国の伝承では、梅は春を告げる神木として尊ばれてきました。
特に「歳寒三友(さいかんさんゆう)」──松・竹・梅は、厳冬にも緑を保ち、希望を象徴する三つの植物。
その中でも梅は、最初に花を咲かせて春の氣を呼ぶ存在とされています。
また、伝説では「梅の花は天上の仙界から幸福を運ぶ香り」とされ、人々に五福をもたらす花として信じられてきました。
梅は、困難を越えて笑う“春の使者”。再び立ち上がる力をくれる花なのです。
五行要約
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