十二天将「天后」の能力と司る方角

天后(てんこう)――字面や語感からどこか気品とやさしさを感じますよね。実際天后十二天将のなかでも特に女性性と守護に優れた北西を司る吉神なんです。

 

その力は、水、冬、そして「後宮」や「婦女子」を守ることに集約されていて、静かだけどとても深い意味をもつ存在なんですよ。このページではこの天后の能力と方位について、しっかり紹介していきます。

 

 

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天后は北西を守る水の神将

十二天将の中で「後一」に属する天后は、五行では水十二支は亥(い)十干では癸(みずのと)に対応し、季節は冬。そして守る方角は北西とされています。

 

水の性質を持ちつつ、北西という冷たく閉じるエネルギーの方角を司ることから、「静かに包み込む守りの力」がキーワードになってくるんですね。

 

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守るのは女性と後方――「後宮の神」

天后の大きな特徴は、女性性・後方支援という明確なテーマを持っていること。

 

  • 後宮・婦女子の安全・平穏
  • 嫁娶(結婚)・出産に関わる守護
  • 航海・水上の安全に働きかける

 

つまり、前線に立って戦うタイプではなく、後方から支えるタイプの神将というわけです。まさに「母性」「水の包容力」を体現しているような存在です。

 

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陰陽道では晴明の守護式神にも

日本の陰陽道において、天后は安倍晴明の式神としても登場。特に女性の守護・婚礼儀式・産育安全などに関わる場面で式盤に北西方位として配置され、護符や呪術に使われました。

 

また、現場では以下のような呪術的用途で活用されることも。

 

  • 水辺や航海の安全祈願
  • 病気平癒や出産守護の護符作成
  • 夫婦間の調和を願う呪術

 

まさに暮らしに密着した守護神として信仰されていたんですね。

 

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風水では女性関連に吉をもたらす

風水や方位術の世界では、天后が北西に位置する日女性関連や水辺の活動に吉とされます。

 

たとえば…

 

  • 女性の引越し・就職など人生の転機に
  • 水辺での祈願・旅行のタイミングに
  • 婚礼や出産の運勢判断にも使われる

 

ただし、嫉妬・陰謀・後継争いといった“陰の側面”が表に出てくると凶意に転じる可能性もあるので、状況の見極めが大事になってきます。

 

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現代では支援系の式神キャラとして登場

アニメやゲームの世界では、天后はよく水属性+サポート系キャラとして描かれています。たとえば『双星の陰陽師』では、水を操り遠距離攻撃や結界術を使う式神として登場。

 

特徴的なのは…

 

  • 水や風をまとったビジュアル
  • 遠距離支援・ヒーリング系のスキル
  • 落ち着きと包容力を備えた性格設定

 

まさに、古代の天后像を現代流にアレンジした好例と言えるでしょう。

 

五行要約

 
  1. 天后は北西を守る水の吉神で、女性や水上安全に強く関わる!
  2. 後宮や後方支援の神格として、嫁娶・出産・航海をサポート!
  3. 陰陽道では安倍晴明の式神として、守護・護符に使われた!
  4. 風水では北西方位の女性運・水辺行動に吉をもたらす!
  5. 現代では水属性の支援系キャラとしてゲームやアニメに登場!