
天后(てんこう)――字面や語感からどこか気品とやさしさを感じますよね。実際天后は十二天将のなかでも特に女性性と守護に優れた北西を司る吉神なんです。
その力は、水、冬、そして「後宮」や「婦女子」を守ることに集約されていて、静かだけどとても深い意味をもつ存在なんですよ。このページではこの天后の能力と方位について、しっかり紹介していきます。
十二天将の中で「後一」に属する天后は、五行では水、十二支は亥(い)、十干では癸(みずのと)に対応し、季節は冬。そして守る方角は北西とされています。
水の性質を持ちつつ、北西という冷たく閉じるエネルギーの方角を司ることから、「静かに包み込む守りの力」がキーワードになってくるんですね。
天后の大きな特徴は、女性性・後方支援という明確なテーマを持っていること。
つまり、前線に立って戦うタイプではなく、後方から支えるタイプの神将というわけです。まさに「母性」「水の包容力」を体現しているような存在です。
日本の陰陽道において、天后は安倍晴明の式神としても登場。特に女性の守護・婚礼儀式・産育安全などに関わる場面で式盤に北西方位として配置され、護符や呪術に使われました。
また、現場では以下のような呪術的用途で活用されることも。
まさに暮らしに密着した守護神として信仰されていたんですね。
風水や方位術の世界では、天后が北西に位置する日は女性関連や水辺の活動に吉とされます。
たとえば…
ただし、嫉妬・陰謀・後継争いといった“陰の側面”が表に出てくると凶意に転じる可能性もあるので、状況の見極めが大事になってきます。
アニメやゲームの世界では、天后はよく水属性+サポート系キャラとして描かれています。たとえば『双星の陰陽師』では、水を操り遠距離攻撃や結界術を使う式神として登場。
特徴的なのは…
まさに、古代の天后像を現代流にアレンジした好例と言えるでしょう。
五行要約