
蛇(へび)って、ちょっと不気味だけど、どこか神秘性を感じさせる生物ですよね。実際陰陽道(おんみょうどう)では、意外にも多くの意味を背負ったシンボル的な霊獣として扱われているんです。
再生の象徴でもあれば、恐怖や警戒の対象でもあり、さらに金運アップの神様として信仰されたり――とにかく奥が深い!
このページでは、陰陽道における「蛇」の象徴性と役割を、神格・霊獣・呪術・縁起などの切り口から紹介していきます!
陰陽道には十二天将という神将たちがいて、その中の一柱が騰蛇(とうだ)。これは「蛇の霊格化」みたいな存在で、火の気を持ち、南東方を守る守護神とされています。
ただしこの騰蛇、ちょっと扱いにくい側面もあって、「恐れ」や「災厄」を司る凶神的な一面も持ってるんです。まさに「近づきがたいけど、力のある存在」って感じですね。
蛇が脱皮することは良く知られていることですが、陰陽道的にこれは「再生」「変化」「新しい自分への更新」の象徴なんですよ。
さらに、蛇のしなやかで柔らかい動きから、「柔軟さ」や「知恵」のイメージも結びついています。昔の中国では、蛇=巳(み)が「命の循環」や「長寿」の象徴として大切にされてきました。
蛇は陰陽道において、陰陽のバランスや生殖の象徴にもなっています。
特に玄武(げんぶ)という北を守る神獣は、「亀と蛇が絡み合った姿」で描かれることが多く、これは男性性(亀)と女性性(蛇)の調和を意味しているとされます。
また中国では、龍と蛇が融合した「龍蛇合体」のイメージが、陰陽の融合・貴賤の調和を表すものとして使われるんです。
日本では蛇はよく金運の神様としても信仰されていますよね。
とくに「巳の日」や「己巳(つちのとみ)の日」は、金運が上がる縁起日として、蛇神を祀る神社に多くの人が参拝に行きます。これは蛇=財運・繁栄・縁結びという信仰が、陰陽道や民間信仰と混ざり合って今に伝わってる証拠なんです。
蛇は、式神や護符に用いられる霊獣的な存在でもあります。
たとえば「蛇の目」はその光に霊力が宿るとされ、鏡と合わせて使うことで魔除けの呪術道具になるという考えもありました。こういう「蛇のイメージを使って結界を張る」儀礼も、陰陽師たちは行っていたんですね。
五行要約