

和室って、どこか落ち着きますよね。
畳の香り、障子越しの光、木のぬくもり。まさに心がスッと静まる空間です。
陰陽道や陰陽五行説の考えでは、和室は「大地の氣」が強く宿る場所とされ、家庭運や健康運の基盤を支える空間と考えられています。
風水的には、「和室の色」は氣の流れを整え、住む人の運を左右する大切な要素なんです。
古くは陰陽師たちも、畳や襖、柱の色合いで家の調和を図っていたと伝えられています。
今回はそんな「和室の色選び」を、風水の視点からじっくり見ていきましょう。
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まず知っておきたいのは、和室が「自然と氣の調和を象徴する空間」であることです。
畳や木材、和紙など、自然素材の色そのものがすでに風水的に吉とされます。
特に次の3色は、和室にぴったりとされる定番の開運カラーです。
──こんな具合に、和室は自然の色が持つエネルギーと非常に相性が良いんです。
特に畳の新しい緑色は「生命力そのもの」。時間とともに黄みがかった色に変わることで、成長と変化を象徴するとも言われています。
和室の色は“自然に寄り添う”ことが何よりの開運ポイントなのです。
和室の方角によって、相性の良い色が変わります。
それぞれの方角がもつ氣の性質に合わせることで、空間の流れがよりスムーズになります。
この方角は「木の氣」を持ち、発展や成長に関係します。
緑や淡い黄緑の畳、木目の家具、生成りの障子などがぴったりです。
「火の氣」と「土の氣」が交わる方角です。
赤みがかった茶色やベージュ、淡いクリーム色などを使うと氣が安定し、家庭運が安らぎます。
この方角は「水の氣」「金の氣」を含みます。
白・灰・淡い黄色など、落ち着いた色調が調和を生み、品のある空間になります。
和室といっても、寝室に使うのか、客間なのか、書斎なのかで「求める氣」が違います。
そこで、用途別のおすすめカラーを紹介します。
やさしいベージュや淡い緑が最適。
眠りを深め、心身を癒す氣が流れます。照明の色味もオレンジ系でまとめると◎です。
黄色や明るめの茶色を取り入れて、活発な「陽の氣」を呼び込みましょう。
華やかさの中にも安定を感じる配色がポイントです。
集中力を高めたいなら、グレーや淡いグリーン系。
落ち着いた氣を保ちつつ、思考がクリアに整理されるようになります。
陰陽五行の視点から見ると、和室は「土の氣」を中心に、木・火・金・水のバランスを整える場です。
次のような五行の対応を意識すると、より深い調和が生まれます。
──こうして五行の色を少しずつ取り入れることで、和室全体が自然界のリズムと共鳴し、心身が整っていくのです。
中国神話では、五色(青・赤・黄・白・黒)が天地の秩序を表すとされていました。
その中でも黄色は「大地の中心」を示し、安定と繁栄を象徴します。
和室に黄色や茶色を取り入れるのは、まさにその思想の継承なんですね。
また、緑(青龍)や白(白虎)も方角と結びつく色として、古代から家屋や祭壇に使われてきました。
つまり和室の配色は、“神々の五色思想”を現代の住まいに生かした姿とも言えるのです。
落ち着きと豊かさを兼ね備えた空間こそ、風水が目指す理想の「住の調和」なのです。
五行要約
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