

部屋の印象をがらりと変える「棚」。
でも風水的に見ると、単なる収納家具ではなく、陰陽道や陰陽五行説でいう「氣の流れ」を司る重要な存在なんです。
風水では、「棚の色」が家の方角のエネルギーと響き合い、運気を左右すると考えられています。
だからこそ、どんな色の棚を、どの方角に置くかが大切なカギなんです。
古くは陰陽師たちも、住まいの氣を読み解き、家具の配置や色を調整して安定をもたらしてきました。
今回はそんな「棚の色選び」を、風水の視点からわかりやすくかみ砕いて解説します。
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棚の色を決めるとき、まず意識すべきは「方角」です。
風水では方角によって五行(木・火・土・金・水)の氣が異なり、棚の色をその氣に合わせることで調和が生まれます。
例えば、次のような配色が基本とされています。
──これらの方角ごとの棚色は、空間全体の「氣の通り」を整える目安になります。
棚を置く場所と色の相性を合わせるだけで、空間のエネルギーが見違えるほど変わるのです。
風水の基本は、全体の調和にあります。棚単体だけでなく、壁や床、家具全体との色のバランスを考えることで、より安定した氣が生まれます。
部屋全体が暗いなら、白やアイボリーなど明るい棚色で陽の氣を補うことが効果的です。逆に、光が強い南向きの部屋では、淡ベージュや木目調などで氣の過剰な動きを抑えると良いでしょう。
風水では「70:25:5」の黄金比がよく使われます。つまり、棚色はベースカラーの70%に合わせると、空間全体が安定します。
木製や自然素材の棚は、氣を通しやすく安定感があります。特に木の氣を持つ東・東南では、天然木の温もりが運気を底上げすると言われています。
棚そのものだけでなく、周囲との関係性も大切です。棚の上や周辺のアイテム、照明との組み合わせによっても氣の流れが変わります。
飾り棚の場合、観葉植物や写真立てを置くときは左右の高さバランスを意識します。片側に偏ると氣が滞りやすいので注意です。
例えば、白い棚にゴールドや淡ピンクの小物を添えると金運と人間関係運が両立します。逆に、黒い小物を多用すると氣が重くなるので控えめに。
どんなに色の相性が良くても、棚が散らかっていては氣の流れが止まります。空間に余白をつくることで、運気が循環しやすくなります。
棚は、五行でいえば「木の氣」を強く持つアイテム。
つまり成長・発展・学びを象徴します。特に書斎やリビングでは、その氣をどう生かすかがポイントです。
五行の氣を整えるためには、次のような色と配置の組み合わせが効果的とされています。
──こうして五行のバランスを意識して棚の色を整えることで、空間全体の氣が調和し、暮らしがより穏やかになります。
古代中国では、家の中の氣の流れを「龍脈」に例える考えがありました。
龍は地を這い、氣を運ぶ存在。その通り道に障害があれば氣が滞るとされました。
棚もまた、龍脈の流れを整える“節”のような存在です。
整理整頓された棚は氣を滑らかにし、家全体を安定へ導く。逆に、暗く乱れた棚は氣をせき止め、滞りを生む。
つまり棚は、現代の家における“小さな龍脈の節”なのです。
配置と色を整えることで、龍のようにエネルギーが巡り、運気が活性化していくのです。
五行要約
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