

鯉の絵って、なんだか見ているだけで元気をもらえる気がしませんか?
水の中を力強く泳ぐその姿には、「挑戦」「粘り強さ」「成功」といった前向きなエネルギーが詰まっています。風水でもそれはまさに上昇運の象徴とされ、昔から多くの人に好まれてきました。
中国の故事「登龍門」では、滝を登りきった鯉が龍に変わるといいます。つまり、鯉は努力が実を結び、地位や運が上昇するという強いメッセージを持つ存在なんです。
本ページではそんな「鯉の絵」が、「風水」という文脈でどんな意味を持ち、どの場所や方角に飾るのが良いのかを、簡潔に「五行」に分けて解説しています。陰陽道や陰陽五行説にも通じる自然の理を手がかりに、あなたの空間にぴったりの運気アップ法を見つけましょう!
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鯉は風水で水の気を司るシンボルです。ですから、まず相性がいいのは北の方位。北は水のエネルギーが流れる方角で、鯉の力を最大限に引き出してくれます。
次におすすめなのが東や南東。東は「木の気」を持ち、成長や発展を促す方向です。水が木を育てるように、鯉の絵を東に飾ることで、仕事運・学業運がぐんぐん伸びるとされます。
一方で西や南西の方位も悪くありません。ここは「金の気」が強く、鯉の“水”と相生の関係にあるので金運や良縁を呼び込むと言われています。
北で財を、東で発展を、西で豊かさを。鯉の絵は方角ごとに異なる幸運を運んでくれるのです。
鯉の絵を選ぶときは、まず構図と色に注目しましょう。
上向きに泳ぐ鯉、あるいは滝を登る構図は、明確に出世運・飛躍運を象徴します。逆に、沈むような鯉や暗い水の絵は運気を下げてしまうため避けた方が無難です。
色にも意味があり、
このように色彩を意識して選ぶと、願いに合った運気を呼び込みやすくなります。
飾る場所としては玄関やリビングなど、家の中でも「気の流れ」が活発な空間がベスト。人が集まる場所や、毎日目に入る位置に置くことで、自然とエネルギーが動き始めます。
絵は目線より少し上・壁の中央あたり・水平に掛けるのが理想的。乱れた角度や暗い壁は、鯉の持つ“流れ”を妨げてしまうからです。
何よりも大事なのは、鯉の絵が生き生きと見える環境を整えること。部屋が明るく、風通しの良い状態であれば、その絵が運を動かしてくれます。
実は、鯉の数にも意味があります。八匹の鯉は“末広がり”の象徴、九匹の鯉は“長寿・繁栄”を意味します。特に「八赤財星」と関連して、豊かさをもたらす組み合わせとして知られています。
また、泳ぐ向きにも注目。左から右へ、あるいは手前から奥へ向かう構図が好ましく、運を「家の中に呼び込む」流れになります。
オフィスや店舗に飾るなら、鯉が上向きに進む絵を入口近くに。商売の流れや取引の拡大を後押ししてくれるでしょう。
寝室に飾るときは、激しい滝や荒波の構図よりも、静かな池や穏やかな流れの方が◎。強すぎる水の気は安眠を妨げることがあるので注意してくださいね。
鯉は動きの象徴。構図の“流れ方”がそのまま人生の流れにも通じているのです。
鯉は陰陽五行説で「水」の要素を代表します。
五行で整理すると、以下のように他の要素とも深く結びついているんです。
つまり、鯉の絵を飾ることは五行のエネルギーを整え、家全体の運の循環をよくする行為なんです。水の気が他の要素を育てていく、そんな理想的なバランスが生まれるのです。
古代中国では、鯉は龍に変わる運命を持つ魚と信じられていました。
「登龍門」という言葉は、まさに鯉が滝を登って龍になる伝説から生まれたもの。これは「試練を乗り越えた者が成功する」という、古来からの成功哲学そのものです。
また、正月などの祝い事では「年年有余(ねんねんゆうよ)」という言葉とともに魚や鯉の絵が飾られ、毎年ゆとりと富が続くようにという願いが込められてきました。
つまり鯉の絵を飾ることは、“挑戦を成功へと変える祈りの形”なのです。
努力を続ける人や、これから新しい道を歩もうとする人にぴったりのシンボルといえるでしょう。
五行要約
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