
安倍晴明といえば「若き天才陰陽師」というイメージを持っている人、多いんじゃないでしょうか?
ところが、2024年放送の大河ドラマ『光る君へ』では、それとはまったく違う“老練でリアルな晴明”が描かれて話題を集めました。
このページでは、大河ドラマで描かれた晴明像に注目して、その新しさと奥深さを探っていきましょう!
NHK大河『光る君へ』で安倍晴明を演じたのは、実力派俳優ユースケ・サンタマリアさん。ここで描かれる晴明は、なんと75歳以上の晩年設定。見た目も言動も、“神秘的な青年”ではなく、“老練な賢者”といった印象です。
でも、それが逆に新鮮で、「あの晴明がこんなに渋くて味のあるキャラになるとは…!」と、視聴者からは絶賛の声が続出していました。
このドラマの魅力のひとつは、陰陽師の実務的側面を丁寧に描いているところ。
祈祷・雨乞い・星の読み解き・儀式の指導など、どれも派手すぎないけれど重みがある。
特に第30話の命を懸けた雨乞い儀式「五龍祭」では、83歳の晴明が禹歩(うほ)を踏みながら天に祈り、力尽きて倒れるまでが描かれ、まさに“命を削る仕事”としての陰陽道が浮き彫りになっていました。
神秘だけじゃない、“現場仕事としての呪術”が、ぐっと胸に刺さります。
『光る君へ』の晴明像のもう一つの魅力は、冷静でちょっと塩対応だけど、実は深く人を見ているというところ。
たとえば道隆への「疲れた」「適当にやってくれ」といったぶっきらぼうな対応はSNSでも「晴明さん、塩すぎるw」と話題に。だけど一方で、道長との関係では、まるでメンターのような立場で、政治や人生に対するヒントを残していきます。
このギャップが、視聴者の心をつかんだんですね。
最終盤、第32話で描かれるのは、星を見上げながら死を迎える安倍晴明の最後。
「光を得れば、闇も濃くなる」
──この台詞にこめられたのは、知ること・導くことの重さ。
晴明は超人でも神でもない、限りある命を持った人間としての陰陽師なんです。
このリアルさが、『光る君へ』ならではの新しい晴明像を作り上げていたといえます。
SNSやファンの間では「晴明主役の大河が見たい!」という声がじわじわと高まっています。
確かに今回のキャスティングと演出で、「青年期の晴明を別の俳優で掘り下げるスピンオフ」なんてのも、見てみたくなりますよね。
晴明というキャラの懐の深さ・多面性を、より多くの角度から描く試み、これから増えていくかもしれません。
五行要約