

昔から「家の守り神」として親しまれてきた猿の置物。なんとなく可愛らしい印象がありますが、風水の世界では実はとても頼もしい存在なんです。
猿は「去る(サル)」に通じ、悪い気や災いを“去らせる”象徴とされてきました。玄関や窓のそばに飾るだけで、外から入ってくる邪気を跳ね返し、家族を静かに見守ってくれるといわれます。
本ページではそんな「猿の置物」が、「風水」という文脈で持つ意味や効果について、簡潔に「五行」に分けて解説しています。陰陽道の守護思想や陰陽五行説とも関係が深いこのテーマについて、暮らしの中で運気を整えるヒントを探りながら一緒に学んでいきましょう!
|
|
|
猿の置物は、風水で「魔除け」「厄除け」「家庭守護」を担う存在として扱われます。
とくに三猿(見ざる・聞かざる・言わざる)は、トラブルや悪縁を遠ざける意味を持ち、静かで穏やかな暮らしを守るお守りのようなものです。
設置場所は、玄関や窓際など、外から気が出入りするポイントがベスト。人の動きが多い場所ほど邪気も入りやすいので、そこに猿を置いて“結界”を張るようなイメージで使うと効果的です。
玄関に向けて立つ猿は、外の悪運をしっかり追い返す守護者!
日本では、北東と南西が鬼門・裏鬼門と呼ばれ、特に注意が必要な方角とされています。 この2つの方位は、外から邪気が入りやすい“通り道”と考えられており、そこに猿の置物を置くことで強い守護の気が生まれるといわれます。
また、鬼門に置く場合は猿を外向きではなく、家の内側を向けて配置するのがポイントです。外に向けるとせっかくの良い気まで逃げてしまうため、「家を見守るように置く」イメージを意識しましょう。
家族円満や安産祈願にも用いられることがあり、実はとても柔らかな“家庭運アップ”アイテムでもあるんです。
鬼門の猿は、災いを防ぎながら家族の笑顔を守る存在!
五行の観点から見ると、猿(申)は金の気に属します。そのため、金属製・銅製・銀色の猿の置物は、特に強い浄化力を持つとされます。
ただし、金属は埃やくすみで「気」が滞りやすい素材。定期的に磨き、輝きを保つことでエネルギーが循環します。
陶器や木製の猿も悪くはありませんが、「守る力」よりも「穏やかに調和を取る」性質が強くなります。つまり、どんな運を重視したいかによって素材を選ぶのがコツなんです。
猿の置物が持つ金の気をうまく活かすためには、他の要素との調和が大切です。 この五行の流れを整えることで、守護の力がいっそう安定します。
このバランスを意識すれば、猿の力がただの“飾り”ではなく、空間の調和を生み出す鍵となります。
中国では古くから、猿は智慧と機敏さの象徴とされてきました。
有名な神話には「孫悟空」のように、知恵と勇気で天界を動かす存在もいます。このエピソードが示すのは、“力よりも知恵で状況を変える”という陽の智慧の在り方。
つまり、猿の置物はただの守りではなく、“判断力や感性を研ぎ澄ませる象徴”でもあるのです。
静かに座る猿の姿には、悪を去らせ、知恵で家を護る力が宿る!
五行要約
|
|
|
