陰陽道の数字の意味|奇数と偶数で縁起が決まる?

陰陽道(おんみょうどう)って聞くと、方角や暦、呪術のイメージが強いかもしれませんが、実は「数字」にもバッチリ陰陽の考え方があるんです!

 

昔の人たちは、「この数字にはどんなエネルギーが宿ってるか?」ってことを、暦や儀式、生活の中でとっても大事にしていました。とくに「奇数=陽」「偶数=陰」という基本ルールが、吉日選びや祝いごとにしっかり活用されていたんです。

 

このページでは、そんな陰陽道における数字の意味を、わかりやすく解説していきます!

 

 

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奇数=陽、偶数=陰という基本原則

陰陽道では、数字にもしっかり陰と陽の属性があると考えます。

 

  • 奇数(1・3・5・7・9)=陽数:動き・発展・上昇のエネルギー
  • 偶数(2・4・6・8・10)=陰数:安定・抑制・静のエネルギー

 

つまり、奇数は「陽の気」を持つめでたい数とされ、特に儀式や祝い事の日取りには積極的に使われてきました。

 

たとえば、古くからある五節句(ごせっく)は全部「奇数が重なる日」に設定されていますよね。

 

  • 1月7日:人日(じんじつ)の節句
  • 3月3日:上巳(じょうし)の節句(ひな祭り)
  • 5月5日:端午(たんご)の節句(こどもの日)
  • 7月7日:七夕(たなばた)の節句
  • 9月9日:重陽(ちょうよう)の節句(菊の節句)

 

この「陽数が重なる日」には、陽気が強まりすぎるから邪気を祓う必要がある――そんな風に考えられていたんです。

 

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奇数が持つ“吉数”としての意味

奇数の中でも、とくに3・5・7・9縁起のいい数字として知られています。それぞれに意味があって…

 

  • 3:「三才(天・地・人)」や「三位一体」など、バランスのはじまり
  • 5:「五行」「五方」など自然の基本構成を表す数
  • 7:「七星」「七福神」「七情」など宇宙・精神と深く関係
  • 9:「陽数の極み」=最も強い陽の気を持つ尊い数

 

中国では特に9は皇帝の数(九五の尊)とされ、日本でも「重陽の節句」として重視されてきました。

 

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偶数は本当に“凶”なの?

陰=悪という単純な話ではありません。偶数は安定や調和を生み出すエネルギーでもあります。

 

たとえば、

 

  • 2:「ペア」「夫婦」「調和」など結婚や儀式で重視
  • 8:「八方よし」「八卦」の数で繁栄・守護の象徴

 

特に8は中国語の「発(繁栄)」に通じることから、商売繁盛の数字として超人気。日本でも末広がりという意味で重宝されてますね。

 

ただ、4は「死」との語呂合わせから嫌われがちですが、本来は四方・四季など自然の構造を整える数として大切にされていました。

 

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数字の陰陽はどう活かされてきた?

陰陽道では、こうした数字の性質を日取り・方位・護符などに応用してきました。

 

たとえば、

 

  • 吉日選びでは奇数中心の日が重視される
  • 神社の結界には五角・七角など奇数形が好まれる
  • 守り札や札番号に縁起のいい奇数を使う

 

現代でも、この陰陽数の考え方は、住所選び・車のナンバー・電話番号などの「縁起かつぎ」に密かに使われていたりします。

 

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数字の組み合わせにもバランスの美学

ただし、陰陽道では「奇数ばかりが良い」わけではありません。

 

  • 奇数(陽)+偶数(陰)=調和の形

 

たとえば「3+2」「7+1」などの組み合わせで、エネルギーの偏りを避けるという思想があるんです。これは人間関係や空間設計の中でも応用されてきました。

 

つまり、吉数=単独の力だけじゃなく、陰と陽が整ってこそ吉っていうのが、陰陽道の真骨頂なんですね。

 

五行要約

 
  1. 奇数は「陽」、偶数は「陰」として分類されるのが基本原則!
  2. 五節句など祝日や儀式は陽数の日に設定されている!
  3. 偶数にも調和や繁栄などの吉意がちゃんとある!
  4. 陰陽道では数字を吉日選びや結界形成にも活用してきた!
  5. 数字の組み合わせでも陰陽バランスが重視されていた!