
十二天将の中でも、華やかな武力や呪殺とはちょっと違う、“静かなる力”を持つのが太常(たいじょう)です。
式神バトルのイメージとは少し離れた、でも実はとっても重要な存在なんです。「官職」「儀式」「農耕」……一見地味なテーマですが、太常はこれらをしっかりと支えてくれる秩序の神将。このページでは、そんな太常の力と方位の意味について、わかりやすくかみ砕いて解説します。
太常は十二天将の後四に位置し、五行では土、十二支は未、十干は己に対応する吉将です。象徴する季節は、四季の切れ目にあたる土用。
そして、太常が司るのは南西方位。風水や式盤ではこの方角に配置されることで、「権威の安定」や「地位向上」に関わる作用を発揮します。なんとなく地味? と思うかもですが、その「静けさ」こそが太常の本領なんです。
太常の大きな役割のひとつが、冠帯衣服を司ること。これは単なるファッションの話ではなく、官位や儀式、社会秩序の象徴を意味します。
たとえば……
つまり太常は、「この人がこの地位にふさわしいですよ」という格付けの神将なんですね。
陰陽道の実践では、太常が南西方位にいると、式典や昇進にかかわる儀式が成功しやすいとされます。
たとえば、
また、奇門遁甲などの術数でも、太常が出現すると権威の後押し・礼典の整備が示されるとして、良い兆しとされるんです。
ちょっと意外かもしれませんが、太常は農耕や自然の調和にも関わっています。
古代中国では四時の善神ともされていて、雷・風・雨の調整役という側面も持っていました。要するに、天の恵みを整えて与えるってことですね。
このため、以下のような行為にも吉とされます。
秩序+自然=太常の本質なんです。
ゲームやアニメに出てくる太常系キャラ、実はめちゃくちゃ「裏方で優秀」タイプが多いです!
たとえば、
地味だけど、いないと困る。味方の価値を最大限に引き出してくれる、まさにエンハンサー系式神!
五行要約