陰陽道で「太陽」が象徴するものとは

陰陽道(おんみょうどう)では、自然界のあらゆるものが「陰」と「陽」に分類されていて、その中でも太陽はまさに“陽の中の陽”という超特別な存在!アニメとかでも「光属性」ってよく出てきますけど、あれの元ネタに近い考え方なんです。

 

昔の人たちは、太陽が昇るだけで「今日も無事だなあ…」って思えたはず。それくらい、太陽は希望とか活力の象徴だったんですね。

 

このページでは、陰陽道における「太陽」の象徴的な意味や役割について、五行や方位、占術との関係なんかもまじえて、わかりやすくかみ砕いて解説します!

 

 

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陽の極致としての太陽

まずは陰陽思想の基本から。物事はすべて「陰(いん)」と「陽(よう)」のバランスで成り立つ、ってのが大前提なんですが、太陽ってまさに「陽」の性質をすべて備えてる存在なんです。

 

光・熱・上昇・発展・活動――これ全部「陽」のキーワード。そして太陽の「太」って字は、「最も大きい」「すごく〜な」って意味なので、太陽=“ものすごく陽”という扱い。日曜日が「陽」の日とされてるのもこの考えに由来します。

 

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五行思想では「火」に対応

陰陽道のもう一つの柱が五行思想。これは自然界を木・火・土・金・水の5つに分類して、互いに助け合ったり打ち消し合ったりする考え方です。

 

ここで太陽は火行に分類されていて、「夏」「赤」「南」という属性とバッチリ結びつきます。たとえば木は燃えると火になるから、「木生火(もくしょうか)」って言って、火の前段階。つまり、火は自然界の循環の中でもかなり重要な位置にあるってわけです。

 

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四象・方位とのつながり

東西南北と季節を組み合わせた「四象」という考え方にも、太陽は深く関わってきます。とくに南方=夏=朱雀っていう組み合わせは有名で、朱雀は燃え盛る炎や太陽そのものの象徴とも言われています。

 

南に向かって座ると縁起がいい、なんて話もありますが、これは太陽のエネルギーを正面から受け取るという意味合いもあるんです。面白いですよね。

 

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日常生活や儀式にも影響

昔の暦や風習では、「赤い色はおめでたい」とか「夏には南の風が吉」とか、いろんなことが太陽=陽の観念から来てます。衣服の色選びから祭祀の方角、季節の行事まで、ぜんぶ太陽の象徴性がベースにあるんです。

 

ちなみに、天=太陽・陽地=月・陰という「天地対比」の考え方も、陰陽道の大前提。これが建物の設計や風水の考えにもつながってくるんですね。

 

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太陽は神格化されてもいた

中国や日本では、太陽が神様としても崇められてきたんです。中国では太陽星君(たいようせいくん)という神がいて、「天をめぐって世界を照らし、正義を守る存在」とされていました。

 

これが陰陽道にも影響していて、「太陽=正義・秩序・守護」という信仰的イメージが定着していったんですね。日本神話の天照大神もまさに太陽神で、陰陽道とは別だけどイメージはすごく重なってます。

 

五行要約

 
  1. 太陽は「陽」の極みで、光や活動の象徴!
  2. 五行ではに属し、南・赤・夏ともつながっている!
  3. 方位では朱雀と同調し、南方を司る重要な存在!
  4. 暦や儀式、日常の色や行動にも影響を与えている!
  5. 太陽星君として神格化され、正義の守護神と信仰されている!