

家の中で「鏡」って、なんとなく便利なだけの道具に見えますよね。
でも陰陽道や陰陽五行説の考え方から見ると、実はとてもパワフルな存在なんです。
風水では、「鏡」は気の流れを整える“拡散と反射の道具”とされていて、置く場所ひとつで運気がガラッと変わるとも言われています。
古くから陰陽師たちも、鏡の力を「浄化」や「魔除け」に使ってきました。だから、家にどう置くかはすごく大事なポイントなんです。
ここでは、鏡の方角や映すもの、置き方のコツを風水的にわかりやすく紹介していきます。
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鏡の配置を考えるうえで、まず知っておきたいのが玄関の鏡の位置です。
玄関は「気の入口」。だからこそ、鏡をどこに置くかで家全体の気の流れが決まるんです。
一般的に良いとされるのは、玄関を入って左側または右側の壁。 左側(青龍の位置)なら金運や恋愛運、右側(白虎の位置)なら仕事運や健康運がアップすると言われています。
ただし、玄関正面に鏡を置くのはNG。
入ってきた良い気をそのまま跳ね返してしまうんです。
だから少し角度をずらした位置がベストですよ。
例えば、次のような配置を意識してみてください。
──こんな具合に、鏡を置く方角と映る対象を意識することで、玄関の氣が安定して巡ります。
鏡は、置く角度や高さによっても効果が変わります。
映り込むものが整っていると、良い気が部屋全体に広がるんです。
例えば、鏡の前に花や植物を置けば生気を呼び込み、逆にゴミ箱や雑多なものが映ると乱れた気を拡散してしまいます。
さらに注意したいのは「合わせ鏡」。
2枚の鏡が向かい合う配置は、気を反射し合って不安定になるため避けましょう。
また、リビングに置くときは西向きが落ち着いた金運や家庭運を引き寄せるとされます。
鏡のフレームも運気に関わります。金色のフレームなら金運、木目調なら成長運アップ。
鏡をインテリアの一部として選ぶことで、自然と風水のバランスも整いますよ。
寝室やリビングでは、鏡の存在が心理的にも大きく影響します。
特に寝室ではベッドの姿が鏡に映らないようにしましょう。
寝姿を映すと、エネルギーが吸い取られやすく、金運や健康運が低下すると言われています。
一方でリビングでは、鏡を光や風の通り道に沿って置くと運気がアップ。
「ドアや窓の真正面」は避けて、斜め位置にすることで気の流れが柔らかくなります。
部屋全体を見渡して、鏡の前後に明るさと清潔感があるか確認してみてください。
鏡は“空間を映す道具”だからこそ、その空間の整え方が何よりも大事なんです。
鏡は、五行でいうと「金の氣」を持つアイテムです。
輝きや反射の性質はまさに金のエネルギーそのもの。
この金の氣をうまく循環させるためには、他の氣とのバランスが必要です。
次のように、五行それぞれの氣を補う配置を意識すると良いでしょう。
──こうして五行の流れを意識すると、鏡はただの装飾ではなく、空間に氣を循環させる“生きた存在”になるんです。
中国の神話では、鏡は真実を映す神聖な道具として語られます。
例えば、天帝が人々の善悪を映すために「照妖鏡(しょうようきょう)」を使ったという伝承があります。
この話に通じるのが、風水での“鏡の正しい使い方”なんです。
鏡は空間や心を映し出す真実の器。部屋が整えば運気も整い、心が乱れれば鏡も乱れるということですね。
鏡を磨くことは、自分の内面を整えることと同じとも言われます。
毎日の暮らしの中で鏡を通じて氣の流れを感じ取ることが、最も自然な風水の実践なのですね。
五行要約
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