

キッチンって、毎日の生活の中心ですよね。
料理をしたり、家族の声が集まったり、まさに「家庭の心臓部」ともいえる場所です。
でも実は、陰陽道の視点では、キッチンは「火」と「水」という正反対の氣が共存する場」なんです。
つまり、エネルギーの調和がとれているかどうかが、運気の安定に直結するんですね。
風水的には「キッチンの色」をどう選ぶかで、金運・健康運・家庭運までもが変わるとされています。 陰陽師たちも、家を建てるときには色の配置や方角の調整を欠かさなかったといいます。
では、陰陽五行説にも基づきながら、方位別の色選びとその意味をやさしく見ていきましょう。
|
|
|
まず押さえておきたいのが、方角によって「合う色」が変わるという基本ルールです。
例えば、次のように方位別で考えるとわかりやすいですよ。
──こんな具合に、方角のエレメントと調和する色を選ぶことで、氣の巡りがスムーズになります。
色はただ「好きな色を選ぶ」だけではなく、バランスの取り方が大事です。
例えば、火の気を持つ赤やオレンジを多く使いすぎると、エネルギーが強まりすぎて衝突が起きやすくなることも。
赤・オレンジ・ピンクは、壁一面ではなく、小物や食器、ファブリックで取り入れると程よいバランスになります。
“強すぎる火の気は、少しずつ取り入れてコントロールする”のが風水の知恵です。
木目やタイルなどの質感は、色以上に氣を整える力を持っています。
ナチュラルウッドは木の氣を補い、ステンレスは金の氣を呼び込みます。素材と色を合わせることで、運気の流れを安定させられます。
3色以内にまとめると統一感が生まれ、氣の流れが乱れにくくなります。特にベースカラーは白・ベージュ・木目が無難です。
色だけでなく、空間全体の整え方も重要です。キッチンは常に清潔に、明るく保つことで氣が滞りません。
特に油汚れや湿気は“陰の氣”を呼びやすいので、こまめな掃除が運気を上げる鍵です。
照明を増やしたり、カーテンを明るめの色に変えることで、陽の氣が入りやすくなります。
観葉植物を置いたり、明るいランチョンマットを使うだけでも氣が変わります。
色と合わせて空間を整えることが、風水の実践につながるのです。
五行説で見ると、キッチンは火と水のせめぎ合いの場です。
このバランスをとるためには、木・土・金の要素を少しずつ加えてあげると良いとされます。
例えば、次のような「五行調整カラー」を意識するといいですよ。
──これらの色をうまく混ぜ合わせると、どんな方位のキッチンでも調和のとれた空間になります。
中国神話では、火を司る祝融と、水を司る共工という神が登場します。
この二柱の神はたびたび争う存在として描かれますが、実は天地を循環させるための対の存在なんです。
火と水の調和こそが、宇宙の秩序を保つ鍵。
つまりキッチンの色選びも、この神々の関係のように“対立の中の調和”を意識することが肝心です。
キッチンとは、火と水、陽と陰、動と静が共存する「小さな宇宙」なのです。
そこに明るさと温もりを加えれば、家庭全体が穏やかな氣に包まれます。
五行要約
|
|
|

