「厄除けになる」風水術とは

「厄除けになる」風水術とは

風水では、厄(わざわい)は「停滞した気」や「陰の気」が溜まることで生まれるとされる。玄関や水回りを清め、光と風を取り入れることが最も基本の厄除け術だ。さらに盛り塩・石敢当・霊獣などを用い、陰陽五行の力で気の流れを整えることで、家全体が守りと調和に包まれるという。

厄を遠ざける!風水で整える「開運と浄化の空間術」

気づかないうちに、なんだかツイてない…そんな時ありませんか?


それ、もしかすると厄(やく)のサインかもしれません。風水では「厄=気の滞り」と考えられており、悪い出来事や体調不良、人間関係の不調なども、空間にたまった“陰の気”が原因とされるのです。


つまり、風水的な厄除けとは、気の流れを整え、悪いエネルギーを浄化すること。


本記事では「厄除けになる風水術」を、五行思想の視点から具体的に紹介していきます。陰陽道陰陽五行説とも深くつながるテーマなので、暮らしを守るためのヒントとしてぜひ参考にしてみてください。



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風水に基づく「厄と気の関係」

厄は目に見えないものですが、気の流れが乱れることで自然と溜まっていくとされます。


風水では、とくに玄関水回り寝室が“厄が入り込みやすい場所”と考えられています。どれも生活の要となる場所で、気の出入口や循環点でもあるからです。


玄関が散らかっていると、外から悪い気(煞氣)が入りやすくなります。靴や傘を整理し、照明を明るく保つのが基本的な対処法です。


水回りは湿気や汚れが厄を引き寄せやすく、毎日の掃除と水拭きが効果的。寝室ではベッドの背に壁を設け、ドアの真正面を避ける配置が安定した気の流れを生み出します。


“清める・整える・明るくする”、これが風水厄除けの三原則なのです。


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玄関・水回り・寝室で実践する「厄除け配置術」

空間ごとに適した厄除けの方法があります。たとえば以下のように整えるのがポイントです。


  • 玄関:盛り塩を置いて気を清め、丸い鏡で良い気を巡らせ、観葉植物で気を活性化させる
  • 水回り:排水口や壁をこまめに掃除し、白いタオルで浄化の印象を演出
  • 寝室:東または東南の方角にベッドを配置し、朝日とともに陽の気を取り込む


また中国の伝統では「石敢当(せっかんとう)」という魔除けを道の突き当たりや角に置きますが、現代住宅では観葉植物や照明を置くことで同様の効果を得られます。


角を和らげ、光を通す。それが現代の“石敢当”の形といえるでしょう。


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色と素材で整える「厄除けインテリアの使い方」

空間の雰囲気を整えるうえで、色や素材の選定も欠かせません。


は火のエネルギーを象徴し、悪い気を焼き払うとされます。玄関マットや装飾品などに少し取り入れると空間が引き締まります。


ベージュは浄化の力を持ち、カーテンや寝具に用いることで清浄な気を保つ助けになります。


さらに、銅や真鍮など金属素材は「金の気」を強化し、邪気を跳ね返す力があるとされます。角のない丸いフォルムを選ぶと、気の流れもやさしく保たれるでしょう。


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陰陽五行で見る「厄除けと五気のバランス」

五行思想では、五つの気がバランスを保つことで空間が健やかになるとされます。


  1. 木:観葉植物や木の家具を使い、停滞した気に新たな活力を与える
  2. 火:赤やオレンジの灯りで陰の気を燃やす
  3. 土:陶器や石、塩で空間をどっしり安定させる
  4. 金:鏡や金属で気を循環させ、厄をはね返す
  5. 水:透明な水やガラスの器で、穢れを流して清らかにする


これら五気をバランスよく配置すれば、空間に調和が生まれ、厄が寄りつきにくくなるでしょう。


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中国神話に見る「厄を祓う神々の秩序」

中国神話には、厄や災いを払う存在が数多く登場します。その代表格が、鬼を追い払う神鍾馗(しょうき)。彼の姿を描いた絵を玄関に飾ることで、魔除けになると信じられています。


また霊獣貔貅(ひきゅう)も人気で、金運と厄除けを同時に叶える象徴として、住宅や店舗でよく見かけます。


こうした神々の存在は、「厄を除くとは自然の調和を取り戻すこと」という思想の体現でもあるのです。


厄を恐れるのではなく、調和を取り戻す。それが本当の“厄除け風水”なわけですね。


五行要約

 
  1. 厄は気の滞りによって生じるとされ、掃除と整理が基本の厄除け法。
  2. 玄関・水回り・寝室の整え方で厄の入り口を封じることができる。
  3. 赤や白、金属素材を使うと浄化と防御のバランスが整う。
  4. 五行の木・火・土・金・水を意識することで厄除け力が高まる。
  5. 鍾馗や貔貅など神話の守護神に学び、調和の気を取り戻すことが真の厄除けである。


本記事の内容は、古来の風水思想や陰陽五行説に基づく一般的な考え方を紹介したものです。効果や結果を保証するものではなく、信念や暮らしの工夫の一助としてお楽しみください。