

南西向きのお部屋って、なんだか「落ち着く」「あたたかい」印象がありますよね。
実はその感覚、陰陽道や陰陽五行説でも大事な意味を持っているんです。
南西は「坤(こん)」と呼ばれ、母性・安定・包容力を象徴する方角。
つまり、「南西向きの物件は家庭を守り、安定をもたらす」というのが風水の基本的な考え方なんです。
そして陰陽師たちは、南西を“家の土台を支える方位”と捉えていました。
今回はそんな南西向き物件について、風水的なメリットとデメリットを、暮らしの実感と重ねながら見ていきましょう。
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南西は「土の気」を司る方角です。
風水では、土は「安定」「信頼」「育む力」を意味します。
この方位に面した住まいは、家族の絆を深めたり、生活の基盤を固めたりするのに向いています。
午後から夕方にかけて太陽光が入り、柔らかく部屋を照らすため、どこかぬくもりのある雰囲気になるのも特徴です。
ただし、西日が入りすぎると火の気が強くなりすぎるため、氣のバランスが崩れることもあります。
だからこそ、南西は「陽の光を取り入れつつ、穏やかに整える」姿勢が大切なんです。
安定のエネルギーに包まれる南西向きは、家族がくつろぐのにぴったりの方位。
南西向き物件は一見理想的に見えますが、気をつけたいポイントもあります。ここでは、風水と住環境の両面から整理してみましょう。
南西向きは、南と西の両方から光を取り込みます。
そのため朝から夕方まで明るく、洗濯物もよく乾くんです。
また「家庭円満」「信頼関係」「安心感」を象徴する方位なので、家族が集まるリビングやダイニングに向いています。
夏場は西日が強く差し込み、室内が熱くなりやすいのが難点。
家具や床が色あせやすいという実害もあります。
遮光カーテン・庇・植栽などで光をやわらげる工夫が必要ですね。
南西向きは人気が高い分、販売価格や賃料がやや高めに設定される傾向があります。
ただ、日当たりや居心地の良さから見れば、その価値に見合うと考える人も多いようです。
──こんな具合に、利点を活かしつつ「光の調整」をすれば理想的な住まいになります。
南西向きの氣を最大限に活かすには、室内環境の整え方がポイントです。
「土の気」を持つ南西には、ベージュ・ブラウン・黄土色など、アースカラーが相性抜群です。
家具も木製や自然素材を選ぶと、穏やかで安定した空間に。
午後以降の日差しは強くなりがちなので、通風を確保しつつ遮光を意識しましょう。
ブラインドやレースカーテンを使い分けると、光の量を柔らかく調整できます。
南西は“家庭の氣”を表すため、アロマや観葉植物を取り入れて空気をリフレッシュ。
ラベンダーやゼラニウムの香りが氣を安定させ、リラックス効果を高めてくれます。
──南西のエネルギーは「癒やしと安定」。家族の笑顔が集まる空間づくりにぴったりなのです。
五行で見ると、南は「火」、南西は「火の余韻を受けた土」に属します。
つまり、情熱を落ち着かせ、安定へと変える働きを持つ方角なのです。
このバランスを整えるには、次のような工夫が効果的とされます。
──五行の力を意識して整えると、南西の穏やかな陽気が家庭全体を包み込むように安定します。
中国神話では、南西は「坤(こん)」と呼ばれる大地の女神が司る方位。
坤は天(乾)に対する地の存在で、母なる力・受容・安定を象徴します。
朱雀が燃え上がる南とは異なり、坤は「光を受け止めて育むエネルギー」を持ちます。
つまり、南西の家は太陽の恵みを静かに蓄え、家庭の幸せを根づかせる場なのです。
南西向きの家は、母なる大地・坤の加護を受ける住まい。
その力を信じて、日々の暮らしを丁寧に整えることが、風水的な「安定運」を高める秘訣です。
五行要約
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