
陰陽道とユダヤ神話──まったく違う文化圏に思えるこのふたつの思想体系、実は驚くほどたくさんの共通点を持っているんです。そして、その「橋渡し役」としてよく取り上げられるのが賀茂氏や秦氏などの古代氏族。このページではそんなちょっと不思議な「賀茂氏とユダヤの関係」について、真面目に、でもフランクに解説していきます!
まずは、そもそもよく話題になる「日ユ同祖論(にちゆどうそろん)」って何?ってところから説明しますね。
これは、ざっくり言うと「日本人のルーツがユダヤ人にある」っていう説です。19世紀から20世紀にかけて、キリスト教系の宣教師や日本の一部の知識人が唱え始めたもので、「失われた十支族が日本に来ていた」なんて話も出てきます。
この説では、渡来系の秦氏がよく槍玉にあげられます。そしてこの秦氏と関係が深いのが賀茂氏。だから「ユダヤ→秦氏→賀茂氏」という連鎖で語られることが多いんですね。でもこれ、学術的根拠がない仮説であって、DNAや史料では全然裏付けが取れていません。
じゃあ「ユダヤ」と関係がなくても、賀茂氏と陰陽道にはどんな共通点があるの?と思うかもしれませんが、ここが実はすごく面白いところなんです。
賀茂氏は陰陽師のルーツのひとつであり、天文・暦・式神といった要素に通じた家系。つまり「見えない力を制御する」ことに長けていたわけです。
そしてユダヤ神話でも、
みたいな概念がばっちりある。
この辺りの思想の構造──二元論、精霊との交信、占星術など──がけっこう似ているんですよ。
陰陽道といえば「陰と陽」、ユダヤ神話といえば「神と悪魔」という感じで、どちらも「二元的に世界を見る」思想を持ってます。
たとえば:
といった具合。
どちらも「精霊や目に見えない存在」と関わって、現実世界に影響を及ぼそうとするのがポイントです。たしかに宗教としては全然違うけど、「どうやって世界をコントロールするか」という発想には共鳴するものがあるんですね。
もうひとつの共通点が「星を見る」こと。
陰陽道では、暦や天文がとても大事。星の動きや方位の吉凶を見て、政(まつりごと)や建築、さらには人の運命まで判断していました。
一方、ユダヤ神話でも、旧約聖書やタルムードの中で「星」「月」「太陽」など天体の配置に神の意志を読み取る姿勢があります。
お互い、天を見上げて「これはただの星じゃない、神のサインだ」と考えていたという点では共通しています。
ここまで見てきた通り、賀茂氏=ユダヤ人という話は学術的には否定されてるけど、思想構造としては「似てるとこ、めっちゃあるやん!」って感じなんです。
それはきっと、人類が昔から「この世界は目に見えるものだけじゃない」と信じてきた証拠なのかも。
どの国でも、どの時代でも、似たような考え方にたどり着く──それが「宗教や神話のアーキタイプ(元型)」なんですね。
五行要約