安倍晴明と十二天将の関係

安倍晴明といえば、たくさんの式神を操る陰陽師として有名ですが、その中でも特別な存在とされるのが十二天将(じゅうにてんしょう)です。

 

一体一体がそれぞれの属性や役割を持った霊的存在で、現代の感覚でいえばまさに晴明専属の“守護神ユニット”みたいなもの。このページではこの十二天将と晴明の関係を、ちょっとワクワクする視点から解説していきます!

 

 

h3
十二天将とは何者?

十二天将はもともと中国由来の占星術・天文占法から来ている霊的存在たちで、「天乙十二天官」とも呼ばれます。陰陽道の中ではかなり重要な役割を担っていて、それぞれが火・水・金・木・土などの属性と、守護や災厄を司る個性を持っているんです。

 

たとえば、

 

  • 青龍=祝賀や金運、東方を守る守護神
  • 白虎=西方の守護、でも病や死もつかさどるちょっと怖い存在
  • 朱雀=南の火神、言葉や芸能のパワー担当
  • 玄武=北方の水神で、盗賊や陰謀から守る

 

などなど、どの子(?)もめちゃくちゃ個性派揃い。

 

h3
晴明は十二天将をどう使った?

安倍晴明はこの十二天将を式神として召喚・使役したといわれていて、呪術の補助、結界の防衛、占星術の導き、場合によっては戦闘の補助までこなさせていたんです。

 

ただし、すべてを同時に召喚していたわけじゃなくて、場面に応じて呼び出していた模様。というのも、彼の奥さんがその姿にビビりまくってしまったので、ふだんは京都・一条戻橋の下に封印していたという民話もあるんですよ。

 

封印してても呼べば出てくるって、安倍晴明=陰陽師界のポケモンマスターみたいなもんです。

 

h3
創作の中の十二天将は超イケメン・美少女化?

近年のアニメや小説では、この十二天将が人間の姿をしたキャラクターとして描かれることも多く、たとえば『少年陰陽師』では完全に人格を持った仲間キャラとして登場しています。

 

十二天将それぞれにセリフや人間関係、個性があることで、読者や視聴者にとっても「ただの霊体」ではなく、「晴明の相棒たち」として感情移入しやすくなっているんですね。

 

つまり現代における十二天将は、

 

「式神」+「チーム仲間」=頼れるファミリー

 

として進化しているわけです。

 

h3
十二体全員に役割がある

一覧で見るとこんな感じです。属性や得意分野がバラバラで、まるでRPGのパーティー構成みたいですね。

 

十二天将
  • 騰蛇:恐怖と炎を司る火神
  • 朱雀:舌鋒と芸能の南方守護神
  • 六合:協調と調和の木神
  • 勾陣:訴訟や争いの土神
  • 青龍:金運と東方の守護
  • 貴人:福徳と助力の土神
  • 天后:婦人守護と水の力
  • 太陰:知恵と隠し事の金神
  • 玄武:陰謀から守る北の水神
  • 太常:衣冠と秩序を守る土神
  • 白虎:病と死を司る金神
  • 天空:黄砂や霧など大気を操る土神

 

こうして見ると、晴明がどうして十二天将を重用していたのかよくわかりますね。日常から国家的儀礼まで、守護と霊力のプロたちだったんです。

 

h3
陰陽道の“実働部隊”だった十二天将

結局のところ、十二天将って晴明にとっての実働部隊・守護神チームだったんですよね。目に見えない敵や災厄、妖怪や呪詛から人びとを守るには、こういった式神の力が不可欠だったというわけです。

 

だからこそ、十二天将は今でも陰陽師伝説の象徴として、多くの作品で生き続けているんですね。

 

五行要約

 
  1. 十二天将は陰陽道由来の霊的守護者たち!
  2. 晴明は彼らを式神として使役し、占いや防御に活用!
  3. 一条戻橋に封印していたという都市伝説もあり!
  4. 現代では仲間キャラとしてアニメ・小説に登場!
  5. 属性や役割がバラバラで戦隊モノのような個性派集団