
安倍晴明といえば、たくさんの式神を操る陰陽師として有名ですが、その中でも特別な存在とされるのが十二天将(じゅうにてんしょう)です。
一体一体がそれぞれの属性や役割を持った霊的存在で、現代の感覚でいえばまさに晴明専属の“守護神ユニット”みたいなもの。このページではこの十二天将と晴明の関係を、ちょっとワクワクする視点から解説していきます!
十二天将はもともと中国由来の占星術・天文占法から来ている霊的存在たちで、「天乙十二天官」とも呼ばれます。陰陽道の中ではかなり重要な役割を担っていて、それぞれが火・水・金・木・土などの属性と、守護や災厄を司る個性を持っているんです。
たとえば、
などなど、どの子(?)もめちゃくちゃ個性派揃い。
安倍晴明はこの十二天将を式神として召喚・使役したといわれていて、呪術の補助、結界の防衛、占星術の導き、場合によっては戦闘の補助までこなさせていたんです。
ただし、すべてを同時に召喚していたわけじゃなくて、場面に応じて呼び出していた模様。というのも、彼の奥さんがその姿にビビりまくってしまったので、ふだんは京都・一条戻橋の下に封印していたという民話もあるんですよ。
封印してても呼べば出てくるって、安倍晴明=陰陽師界のポケモンマスターみたいなもんです。
近年のアニメや小説では、この十二天将が人間の姿をしたキャラクターとして描かれることも多く、たとえば『少年陰陽師』では完全に人格を持った仲間キャラとして登場しています。
十二天将それぞれにセリフや人間関係、個性があることで、読者や視聴者にとっても「ただの霊体」ではなく、「晴明の相棒たち」として感情移入しやすくなっているんですね。
つまり現代における十二天将は、
「式神」+「チーム仲間」=頼れるファミリー
として進化しているわけです。
一覧で見るとこんな感じです。属性や得意分野がバラバラで、まるでRPGのパーティー構成みたいですね。
こうして見ると、晴明がどうして十二天将を重用していたのかよくわかりますね。日常から国家的儀礼まで、守護と霊力のプロたちだったんです。
結局のところ、十二天将って晴明にとっての実働部隊・守護神チームだったんですよね。目に見えない敵や災厄、妖怪や呪詛から人びとを守るには、こういった式神の力が不可欠だったというわけです。
だからこそ、十二天将は今でも陰陽師伝説の象徴として、多くの作品で生き続けているんですね。
五行要約