
十二天将のなかでも、ひときわ静かでミステリアスな雰囲気をまとっているのが玄武(げんぶ)。
その姿は亀と蛇が絡み合った霊獣として表現され、古代中国の四神のひとつとしても有名です。でも、ただの「北の守り神」だと思っていたら大間違い!盗難や失踪、水害などの「見えない災い」と深く関係していて、ときに式神として強力な防御の壁にもなる存在なんですよ。
このページではそんな玄武の司る方角や能力について、わかりやすくかみ砕いて解説します。
玄武は十二天将の「後三」に位置し、五行では水、十干は壬(陽)、十二支は子(亥を兼ねる)とされています。季節は冬、つまり「陰が極まる」タイミングを象徴してるんですね。
司る方角は北。この方位は古来より隠蔽・秘密・防御を意味してきました。なので、玄武も「守る」ことに長けた防衛神としての性質がとても強いんです。
玄武って聞くと「防御系っぽいな〜」くらいのイメージかもしれませんが、実はちょっと怖い面もあるんです。
こんなことを司っているとされます:
つまり「気づいたときにはもう無くなってる」みたいな、目に見えないタイプの災いの象徴なんです。
玄武が北方にあるときは、移動や建築、開業などにおいて注意が必要だとされます。とくに、
などのときに玄武の影響を受けると、盗難や事故といった災厄につながる可能性があるんです。
逆に言うと、式神として玄武を召喚して防御結界や水難除けに使うこともできるんですよ。
実は玄武って、中国では真武大帝(しんぶたいてい)や玄天上帝といった軍神※としても信仰されてきたんです。
たとえば、
このように、ただの式神や方位神を超えて、国家レベルで祀られていた超格上の神様でもあったんですね。
※真武大帝(しんぶたいてい)・玄天上帝(げんてんじょうてい)
どちらも北方を司る道教神で、元は玄武と結びつく軍神。悪を祓う神格として尊崇され、北方鎮護や戦勝祈願の守護神として信仰される。特に道教や民間信仰では「水」の力と関係づけられ、黒い亀蛇の姿を神格化したものとされる。
ゲームやアニメでも、玄武をモチーフにしたキャラって重装防御タイプとしてよく出てきます!
たとえば、
地味だけど硬い!静かだけどしぶとい!そんなキャラ性が、まさに玄武の本質なんです。
五行要約