安倍晴明がなぜ最強かわかる5つの逸話

安倍晴明がなぜ最強かわかる5つの逸話

安倍晴明にまつわる伝説的な逸話の数は圧倒的であり、そこから清明=最強の陰陽師というイメージが確立され、今や陰陽師の代名詞とも言える存在です。

 

ここではそんな清明の圧倒的存在感を確立するに至った数々の逸話の中から、5つ厳選してご紹介したいと思います。

 

1.最強の式神を使役する。

陰陽師は式神を使役し、呪術や占いを行ったことでも有名です。そして安倍晴明が使役していた式神は「十二神将(十二天将)」と呼ばれる12人の神、あるいは精霊です。12神それぞれが違った属性を持ち、式神最強として名高いです。

 

 

2.他人の式神を消した

清明は式神を使役するだけでなく、他人の式神を消すなんてこともできたようです。ある日清明の家に2人の童子を連れた老僧がやってきました。「陰陽道を学びたい」といいますが、清明はその老僧を自分を試す為にやってきたと直感しました。そして2人の童子は人間ではなく老僧が操る式神だと見抜き、呪文を唱え消してしまったといいます。

 

3.幼くして鬼が見えた。

平安時代末期に成立した『今昔物語集』には、清明が幼い頃、百鬼夜行を見たという話がのっています。鬼は異界のもので修行しても見えない者もいる中、清明には見えていたのです。生まれつきすさまじい霊力があったのでしょう。

 

 

4.母親が妖狐

上記の話に関連しますが、なぜここまで清明の霊力が強かったのか。それは清明の母親が人間ではなく、信太の森に住む葛の葉(くずのは)と呼ばれる妖狐であったからといわれています。狐は古来より妖怪視されている動物の一種で、霊力を持ち、人に化けたり、たぶらかしたりする怪異として様々な伝承に出てきます。

 

 

5.酒呑童子退治に貢献

酒呑童子は古来より様々な伝承が存在する日本三大妖怪の一角です。京で姫を連れ去ったり、財宝を盗んだり様々な悪事を働いていましたが、清明は占いでその悪事を大江山に住む酒呑童子の仕業と見破りました。朝廷が山に腕のある源頼光、藤原保昌など腕の立つ武士を派遣し、見事退治することができました。