陰陽師の姿って、あの黒くて長い袍（ほう）に大きな帽子…ってイメージありますよね。でも実は、あの装束にも「階級」がしっかり反映されていて、地位が上がるほど着られる色も変わってきたんです！

 

しかもそれ、実は中国の陰陽師や道士たちにも通じるルールだったんですよ。色で“身分”を語る――それが昔の陰陽界の常識だったんです！

 

このページでは「陰陽師の階級と服の色」について、中国と日本の両方から掘り下げていきます！

 

 

中国の陰陽師は「色」で格付けされていた

中国の古代社会では、衣服の色がその人の身分や官位をバチッと表していました。陰陽師や道士たちも例外じゃなくて、身にまとう道袍（どうほう）の色でその格がわかるようになってたんです。

 

たとえば：

 

• 黄色：最高位。皇帝に仕える国師や高位の道士専用
• 紫：一流の道士や三品以上の高官
• 赤・緋：中位クラスの道士や五〜六品官
• 緑・青：下級官僚や七〜九品のクラス
• 白・黒：庶民や下級の従事者が主に着用

 

この仕組みは唐代や宋代に特に整っていて、道教の礼儀作法とも結びついていました。「色＝身分」の世界観がしっかり根付いていたんですね。

 

「五行」と色彩のつながりも重要

色の格付けには、ただのファッションじゃなくて、五行思想の影響もバッチリありました！

 

たとえば：

 

• 青（木）：春、東方、生命の始まり
• 赤（火）：夏、南方、栄華や繁栄
• 黄（土）：中央、帝王の象徴
• 白（金）：秋、西方、収穫と清浄
• 黒（水）：冬、北方、静けさと神秘

 

この五行的な色分けが、そのまま「誰がどの色を着ていいか」にもリンクしてたわけです。とくに黄色は「中央＝帝王」の色なので、庶民や一般の陰陽師が着るのはNG！

 

日本の陰陽師や神職も色で格がわかる

日本でも、陰陽寮や神社の神職たちは、服の色で身分が一目瞭然でした。

 

たとえば：

 

• 黒袍（こくほう）：高位神職や高級陰陽師の正装
• 紫袍：特別に位階を許された者のみ着用可
• 浅葱・萌葱・紺：中〜下級の神職
• 白：神事に使う清浄な色（地位とは関係なし）

 

これは律令制の時代に始まって、現代の神社でもある程度継承されています。つまり、色で「えらさ」がわかるって文化は、日本にも根強くあったんですね。

 

現代作品における色と陰陽師キャラ

アニメやゲームでも、陰陽師キャラってだいたい黒・紫・白のどれかを着てませんか？

 

あれって実は、歴史的な服色の階級制度にヒントを得てるんです。たとえば：

 

• 黒や紫＝高位・神秘・強キャラ感
• 赤＝攻撃的・戦闘タイプ
• 白＝浄化・回復・巫女的立ち位置

 

こういった色の使い分けは、「視覚でキャラの役割を伝える」ための工夫であり、陰陽道の歴史からインスピレーションを得ているってわけなんです。

 

色彩による階級文化の本質とは？

ここまで見てきたとおり、色というのはただのデザインや趣味じゃなく、「権威」「地位」「役割」を視覚的に示すための道具でした。

 

陰陽道では、自然と人間社会がつながっているという思想が基本にあって、その延長で「服の色＝天命に従う者の証」として位置づけられていたんですね。

 

中国・日本ともに、衣装の色は「その人が担うべき役割」や「背負っている責任の重さ」までをも語る、そんな深〜い意味が込められていたのです。