
「鬼門=北東」のことはよく知られてますが、実は反対側の南西にも、「裏鬼門(うらきもん)」って呼ばれるちょっと特別な意味があるの、知ってましたか?
しかもこの裏鬼門、「不吉な方角」なのに、文献やネットでは「吉方位」って書かれてることもあって…けっこう混乱しやすい存在なんです。
このページではそんな陰陽道における「裏鬼門(南西)」の正体について、歴史・建築・風水の視点からわかりやすくかみ砕いて解説していきます!
まず根本的な考え方として、陰陽道では西と北が「陰」、東と南が「陽」とされます。
南西はその中間で、「陰」と「陽」が交錯する境界のゾーン。この交差点こそが、裏鬼門なんです。
北東(鬼門)が「鬼が入ってくる入口」なら、南西(裏鬼門)は「鬼が出ていく出口」。つまり、
どっちも“通り道”であり、邪気が滞留しやすい場所
として、昔から気をつけるべき方角とされてきました。
古代中国の風水思想では、北東を鬼や疫病がやってくる方角と見なし、それに対応する南西もまた不安定な境界とされました。
特に、「裏鬼門=病気が出ていく、人が去っていく」とされていて、別名「人門」「病門」なんて言われることも。
こうしたイメージが日本にもそのまま入ってきて、「鬼門とセットで注意するべき方角」という考え方が根づいたんです。
この考え方は、都市設計や城郭の配置にもバッチリ反映されてます。
つまり鬼門と裏鬼門、両方を「守りの方角」としてお寺や神社でガチガチに守ってたわけです。
裏鬼門の位置にキッチン・トイレ・お風呂みたいな「汚れ・水回り」のある設備を置くと、家全体の運気が下がるとされてます。
さらに南西は、太陽が傾いて西日がガンガン入る位置なので、
湿気や暑さがたまりやすく、カビや体調不良の原因になりがち
…っていう、意外と物理的にも不安定な方角なんです。
でも一部の占いや風水では、「裏鬼門=吉方位」と言われることもあるんです。
これ、じつは「鬼が出ていく」「災いが抜けていく」という考え方が元になってて、「浄化・終息の方角」としてポジティブにとらえる派閥もあるんですよ。
つまり、
悪いエネルギーを“送り出す”場所=一種の排出口=悪くない!
っていう、ある意味スピリチュアルな再評価もされてるわけですね。
五行要約