陰陽師が使用する札にはどのような意味があるのでしょうか。
霊符・呪符
陰陽師が使用する札といえば霊符(もしくは呪符)が有名です。霊符に名前が書かれた者が持ち歩くことで、その者の祈願を達成する力
形代(かたしろ)とは木・紙・髪・藁・土器などで作られた人形のことで、文字通り人の形(身代わり)として使用されます。形代に呪術をかけたり、人間の罪や穢れを移し禊ぎや祓えに用いたりしていました。
人形に呪いをかけたい人の名前を書く、もしくは髪の毛など対象の一部を埋め込むなどして、その人形を傷つければ相手に災いを起こすことができる…いわゆる「藁人形」の演出はフィクション作品でもよく見ますよね。
形代を作る風習は今でも残っており、人形祈祷(ひとがたきとう)などと呼ばれています。6月の大祓(おおはらえ)の前に、名前や年齢が書かれた形代(人形)を宮に納めると、神職がお祓いをしてくれます。
人形が身代わりとなって厄災を受けてくれるので、その一年は安心して過ごすことができる、というものです。
長年共に過ごした縁ある人形には魂が宿るものです。だからこそ人の形(身代わり)と呼ばれる。しかしいつか手放さなければならない時もくるでしょう。
そうなった時には、これまでの恩を忘れず、感謝の念を示すことが大切で、もういらなくなったからといって、適当に処分すると罰があたるともいわれています。
そうならない為に、祈祷後お焚き上げを行う別れの儀式を人形供養といいます。様々なお寺で人形供養を受け付けていると思うので、気になる方は調べてみましょう。(葬儀屋でもやってるとこあります。)