

海の絵って、見ているだけでなんだか心がスーッと落ち着く感じがしませんか?
広がる水平線、やさしい波の音が聞こえてきそうな風景。実はその心地よさこそが、風水で言う「水の気」がもたらす作用なんです。
風水では、海は「豊かさ」「循環」「浄化」を象徴するモチーフ。 海の絵は、金運や発展運を呼び込む“動く水の象徴”として、昔から家やお店の装飾に使われてきました。
本ページではそんな「海の絵」が、「風水」という文脈で持つ意味や効果について、簡潔に「五行」に分けて解説しています。 陰陽道の自然観や陰陽五行説とも深く関わるこのテーマを、暮らしの中のヒントとあわせて一緒に学んでいきましょう!
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海は「水の気」を象徴する存在なので、風水的には北ととても相性が良いとされています。
北はもともと「水」を司る方角。そこに海の絵を飾ることで、気の流れがスムーズになり、金運・愛情運・子宝運まで整うといわれています。
さらに西や西北も「金の気」をもつ方位のため、水(金運)との相乗効果が期待できる場所です。
北の壁に海の絵を飾ると、家全体の気が循環して豊かさを呼び込む──これが古来からの定番ルールなんです。
海の絵を選ぶときは、まず「穏やかな水面」や「明るい水平線」のある構図を意識してください。
荒波や暗い色の海は「乱れた気」を呼び込み、せっかくの運気をかき回してしまうことがあります。
また、船が進んでいる絵や、光に包まれた広い海の風景も吉。これは「前進」「発展」のエネルギーを表すからです。
逆に「嵐」「黒い波」「岸が見えない暗い海」は避けたほうが無難。閉塞感のある構図は、気の流れを止めてしまいます。
そしてもうひとつ大事なのが、飾る高さ。
目線より少し上、壁の中央にまっすぐ掛けることで、水の気がきれいに広がっていきます。
明るい青や白の海の絵は、家の中の“気の循環”を生み出す鍵なんですよ。
海の絵を飾る場所でおすすめなのは、玄関やリビングなど「動の気」が流れる場所です。
玄関は家の「気の入口」といわれ、そこに海の絵を飾ることで新しい運気をスムーズに招き入れることができます。特に北側の壁がベストポジション。
リビングに飾る場合は、家族の集まる場所の背後ではなく、目に入りやすい位置に掛けると良いとされています。そこから明るいエネルギーが全体に広がるんです。
一方で寝室などの静かな空間では、動の気をもつ海の絵は少し強すぎることも。
どうしても飾りたい場合は、穏やかな夕暮れの海や薄明の水平線など、静けさを感じる構図を選ぶとバランスが取れます。
海は陰陽五行説の中で「水」に属します。
そのため、金の気を持つ方位(西・西北)と組み合わせると豊かさを育みますが、水の気が過剰になると土の気を弱めるので注意が必要です。
五行で整理すると次のようになります。
このように五行の関係を意識して配置すれば、海のエネルギーを無理なく生活に取り入れることができます。
中国の伝承では、海は天地をつなぐ“始まりと終わりの場”とされています。
たとえば神話に登場する「四海龍王」は、東西南北の海を守る存在で、雨を降らせ、豊穣と繁栄を司るとされました。
また「女娃(じょか)」が天地を修復した神話では、混乱を鎮めたのも大海の力。つまり海は秩序を再生させる象徴でもあるのです。
現代の風水における海の絵も、この思想の延長線上にあります。
静かな波、広がる水平線──それは宇宙の循環そのもの。 海を描いた一枚の絵は、天地のバランスを整える“青き鏡”なのです。
五行要約
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