

家の印象って、実は「床の色」で決まることが多いんです。
なぜなら床は、空間の中でもっとも広い面積を占める部分。
風水の観点では、屋根が“天の気”を受け止めるのに対し、床は“地の気”を吸い上げる場所。つまり、天地のバランスを取る要となる存在なんです。
そして陰陽道や陰陽五行説では、地の氣が安定すると家族の運や健康も安定すると考えられています。
風水的には、「床の色」が住まいの安定感と居心地を決める最重要ポイントなんですね。
古くは陰陽師も、住居の床の材質や色を読み解いて、氣の乱れを整えてきたと伝えられています。今回はそんな床色の秘密を、風水的な視点から一緒に見ていきましょう。
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風水で床は地の氣を象徴する部分。つまり“安定・基盤・支え”のエネルギーを持っています。
家の中でこの地の氣が整うと、心も落ち着きやすく、家庭内の調和も生まれやすいとされます。
そのため、床の色は明るくて温かみのあるトーンが基本なんです。
──こんな具合に、床は地面に近い部分だからこそ、やわらかな明るさを持たせることで良い氣が溜まりやすくなるのです。
「天軽地重」──天井よりも床を少し濃い色にすることで、天地のバランスが整うというのも風水の黄金ルールです。
床の色は方角や部屋の用途によっても、合うトーンが変わります。
基本は「木・火・土・金・水」の五行の流れを意識することです。
「木の氣」が強い方位なので、ナチュラルウッドや淡いグリーン系の床が吉。家族の発展運や健康運を支えます。
「火の氣」と「土の氣」が混ざるエリア。明るいブラウンやベージュを基調にすると、活気と安定の両方を得られます。
「金の氣」を持つ方位。明るいベージュやホワイト系が金運を高めます。重たい色は避けた方が無難です。
「水の氣」が強い場所なので、アイボリーやクリームなど温かみのある色が向きます。冷えや孤立を防ぐ効果があるとされます。
床の色を決めるときは、単独で選ばずに家具・壁・天井とのバランスを見ることがポイントです。
壁が白系なら、床はやや濃い色でメリハリをつけると空間に深みが出ます。逆に壁が濃い色の場合は、床を明るくして圧迫感を和らげましょう。
家具の脚や木部の色を床と揃えると、氣の流れがスムーズになります。あえて異なるトーンを使う場合も、同系色でまとめるのがコツ。
木目調のフローリングは自然の氣を感じやすく、風水的にも吉。
光沢のある床材は高級感が出ますが、冷たく感じることもあるので、温かみを足すラグなどで調整すると良いですよ。
床の色は五行でいうところの「土の氣」を象徴します。
この土の氣をどの方向に補うかで、家の運勢が変わってきます。
──こうして五行を意識して色を選ぶと、床が“氣の受け皿”として家全体のエネルギーを安定させてくれます。
中国神話では、大地は「黄土」=生命の源とされました。
天地創造の神話「女娃(じょか)」が黄土で人を造ったという伝説も有名です。
この考え方からもわかるように、土色は“命を育む色”として尊ばれ、床の色にも通じます。
黄金や土の色は、安定・繁栄・継続を象徴しており、家族の絆や繁栄を支えるエネルギーとされてきました。
床の色は、まさに“現代の黄土”のような存在。
そこに立つ人の運気や感情を優しく包み、日々の暮らしに安定を与えてくれるのです。
五行要約
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