

家の片付けって「やるぞ」と思っても腰が重くなりがちですが、実はクローゼットの位置と中身の整え方って、風水的にはけっこう大きなカギになるんです。
クローゼットは閉じた空間で「氣(エネルギー)」が溜まりやすい場所。だからこそ、どこに置くか、どう使うかで日々の流れが変わるとされます。これは陰陽道の空間観や陰陽五行説にも通じていて、住まいの「気場」を整える実践そのものなんですね。昔の陰陽師も収納や方角の拠り所を大切にした、と語り継がれています。
「クローゼット」は“溜まった氣を整え直す要の場所”。ここを上手に扱えば、日常の運気はスッと軽くなります。
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まず押さえたいのが置き位置の基本です。風水では北・西・北西・北東・南西の壁沿いが安定のゾーンになりやすいと言われ、クローゼットのような閉じた収納は“壁の後ろ盾”があると吉とされます。
一方で南は避けたい候補。強い日射や熱で氣が荒れたり、衣類のコンディションも乱れやすいとされるからです。さらに家の中心付近に大容量収納を置くのは、家全体の流れを分断しやすいのでNG寄りと覚えておきましょう。
通路や出入口の真正面にドンと置かない、これが気の通りを守る鉄則です。また、窓直近の薄壁よりしっかりした壁に背を預けると、空間の安定感が増すとされます。
次は具体的な配置のコツです。クローゼットは動線を塞がないことが最優先。ドアの開閉が人の歩くラインとぶつかると氣が乱れ、毎日のプチストレスにもつながります。
例えば、次のように考えるとスムーズです。
──こうして道(通り道)を開けると、服の出し入れも軽やかで、毎日の気分まで前向きになります。
加えて、玄関や窓に向けて扉を開けっぱなしにしないのもポイント。良い氣がスーッと抜けやすくなるので、使い終えたら扉は閉めて整えるを習慣化しましょう。
配置が整ったら、次は中身のクオリティ。乱雑さはそのまま気の滞りに直結します。ホコリや湿気、壊れた小物は停滞のサイン。まずは断捨離で“古い氣”を手放すことから始めましょう。
例えば、こんな手順が実用的です。
──これで取り出しやすさと見た目の整いが両立し、朝の支度が驚くほどラクになります。ついでにラッキーカラーの服を目線の高さに置くと、金運や対人運の“思い出しスイッチ”にもなります。
ここで少し深掘り。クローゼットは陰(しまう)の性質が強い場所。だからこそ、五行の視点でバランスを加えると安定します。次のような「五行」を意識した整え方が有効です。
──方角も重ねるなら、北は貯蓄運、西は金運の助けになる配置とされます。東・東南は朝の発展の氣を遮りやすいので容量を控えめにする、などの調整が合います。
中国神話には、財や道具を守る「蔵(くら)」の観念がしばしば登場します。要は大切な物には相応の居場所が必要という知恵。
クローゼットも同じで、背を守る壁=玄武、前に開けた空間=朱雀、左の余白=青龍、右の納まり=白虎という四神相応の発想が、収まりの良さに通じます。
“見えない秩序”を設けると、乱れは自然と減ります。大袈裟に見えても、置き位置・向き・余白の三点がそろうだけで、暮らしのリズムはちゃんと整います。
五行要約
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